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Q&A『半減期が登場する場面を集めました。』

Q. 半減期が登場する部分がよくわかりません。

A. 主に登場するのは3か所です。覚える内容が多い「RTP」を中心に確認しておきましょう。

・半減期とは

半減期とは、とある物質の量が半分になるのに必要な期間のことです。
食べ物やカラダの範囲で、永遠に存在し続ける物質はありませんので、
どれくらいで入れ替わっているのだろう?という視点で見るときの入れ替わりペースです。

試験で主に登場するのは、
・放射性物質
・筋肉や肝臓、消化管のたんぱく質
・RTP(急速代謝回転たんぱく質)

の3か所です。


・放射性物質

食品には、放射性物質が含まれることがあるので、
国が基準を定めています。

この放射性物質として登場するのが、
放射性セシウムストロンチウム90ヨウ素131など。

これらの物質は少しずつ変化して壊れていくので、
どれくらいで半分になるのか?という視点のときに
「半減期」が登場します。

試験的には、セシウムやストロンチウム90は、半減期が1年以上である
という知識を持っておくとグッドです。


・筋肉や肝臓、消化管のたんぱく質

話は変わって、
私たちのカラダはたんぱく質でできています。
このたんぱく質も、常に作り替えられているので、
作っては壊してを繰り返しています。

つまり、骨格筋や肝臓などのたんぱく質も入れ替わっているので、
どれくらいで半分入れ替わっているか?という視点のときに
「半減期」が登場します。

特徴として、
肝臓や消化管のたんぱく質は短い(約12日)
筋肉のたんぱく質は長い(約180日)
(骨は240日)
となっています。

*試験では、肝臓と筋肉どちらの半減期が長い?
という感じで聞かれています。


・RTP(急速代謝回転たんぱく質)

RTPとは、カラダの中でも特に半減期が短いたんぱく質のことです。
血液の中に存在する3つを指します。
・レチノール結合たんぱく質
・トランスフェリン
・プレアルブミン(トランスサイレチン)

入れ替わりがとても早いので、たんぱく質の栄養状態を素早く反映します。
(たんぱく質の栄養状態が悪くなれば、すぐに値が変わる。
よってこれを測定することで、体内の栄養状態を判断できる。)

半減期は次の通りです。(短い順)
・レチノール結合たんぱく質  12-16時間
・プレアルブミン  2-4日
・トランスフェリン  7-10日

ちなみにRTPとは、
ラピッド ターンオーバー プロテイン
の略ですが、
レチノール〜のR
トランスフェリンのT
プレアルブミンのP
の頭文字にもなっています。
(偶然。覚え方の1つです。)

RTPの中でもどれが短いか?という質問が登場しているので、
だいたいの数字は覚える必要があります。

・補足
RTPには含まれませんが、アルブミンも体内たんぱく質の栄養状態を示す指標として登場します。
最近これの半減期(約20日)が登場したので、一緒に覚えておくとグッドです^ ^

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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