Q&A『筋小胞体は、滑面小胞体。』
Q. 「筋小胞体は、滑面小胞体である」(31回38番)これは、細胞小器官として覚えた「小胞体」と同じものですか?
A. 大きな視点としては同じものです。その中でも特殊なものという印象です(^^
・細胞の中にある小胞体
私たちのカラダを作っている細胞の中には、細胞小器官とよばれるさまざまな工場があります。
小胞体もその1つで、
表面にリボソームが結合しているものを「粗面小胞体」
していないものを「滑面小胞体」と呼んでいます。
・筋肉も細胞の一種
骨格筋も分解していけば、細胞が集まったカタチをしています。
(筋細胞は、筋繊維とも呼ばれる)
ですので、中に小胞体があってもおかしくありません。
ただし筋肉の小胞体は、少し特徴的な役割をもっています。
・筋小胞体という滑面小胞体
骨格筋を動かすには、カルシウムイオンが必要という特徴があります。
(カルシウムイオンが筋細胞の中で増えれば、それがスイッチとなって筋肉が収縮を始める。)
つまり骨格筋ではたくさんのカルシウムイオンが必要ですが、これをストックしているのが、骨格筋の滑面小胞体です。
この小胞体は機能やカタチが他のものとは違い、筋肉のために特化しているので、「筋小胞体」と呼ばれます。
よって、大きくみれば細胞小器官の滑面小胞体。細かく見れば特殊な機能をもった「筋小胞体」という考え方になります。
35回試験でも
「筋が収縮する際は、筋小胞体からカリウムイオンが放出される。」
→ × カルシウムイオンが放出される(35回36番)
という問題が出ているので、こことセットで覚えておいてください(^^♪
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
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