過去問解説『36回68番の2』(ビタミンB1)
基礎栄養学
栄養素とその過剰摂取による健康障害の組合せである。
ビタミンB1 --- 血液凝固障害(〇or×)
どんな話か?
ビタミンB1の過剰症に関する問題。「水溶性ビタミン」を意識することがポイントです(^^
答え ×
[ビタミンB1の過剰症]
水溶性ビタミンであるビタミンB1は、通常の食品摂取において、過剰症による健康障害が発生したという報告がなく、一般的な「過剰症」はありません。
これは、多量に摂取しても体内で飽和すると尿から排泄されるという特徴があるためです。また、多くの水溶性ビタミンの傾向でもあります。
よって今回の問題は、「ビタミンB1の過剰症はなんだったか?」ではなく、「ビタミンB1の過剰症ってあったっけ?」と考えることがポイントになります。(過剰症はなんだったか?と考えてしまうと、ある前提で考えるので間違いやすい。)
[血液凝固障害が起こるもの]
誤文で登場した「血液凝固障害」は、「ビタミンKの欠乏」でみられる症状です。
(ビタミンKは血液凝固に必要な物質なので、欠乏すると凝固機能が働かなくなる。)
今回の問題を見たときには、水溶性ビタミンでもないし、過剰症でもない、という印象がもてるとグッドです(^^
暗記用まとめ
・ビタミンB1の過剰症は、みられない。
・血液凝固障害は、ビタミンKの欠乏でみられる。
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
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