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チームビルディング#2【ラグビー部編】

2024年4月15日、僕がスポーツコミュニケーションアドバイザーとしてサポートしている高校のラグビー部で1年生のミーティングをしてきました。時間は90分で、テーマは「チームビルディング」です。
入学したこのタイミングで、1年生同士の関係性を高めることが目的です。


大切にしたこと

チームビルディングにおいて大切なことはなんだろうか?
第1回は「相互理解」をテーマに行いましたが、第2回は「目標設定」がテーマです。活きた目標を活用できる選手になってほしいという想いを、大切にしました。
僕は、優れたチームになるためのステップを以下の4つだと考えています。

  1. 相互理解

  2. チームの大切にすること目標を定める

  3. 心理的安全性が高い環境で対話する

  4. チーム目標に向けて自走しはじめる

まずは、お互いがどんな人なのかを理解(ここまでは第1回のテーマ)、そのうえでチームとして大切にすることや目標を定める。コーチングでは「同意をとる」と言いますが、ここをおろそかにしてチームで対話を始めると、大抵うまくいきません。
そもそも目標ってなんのために立てるのか?どうやって立てるのか?を正しくインプットして、実際に個人目標を考えるワークをします。3年間で「目標を立てる」スキルを高めてほしいと思っています。

実施したこと

  1. チェックイン(自己紹介・ルール説明)

  2. アイスブレイク(前回つくったカードを使用)

  3. 目標の立て方についてレクチャー

  4. 入部式のときに書いた、個人目標を見返す

  5. 9×9マスシートを使って個人目標作成ワーク

やってみてどうだったか

1週間前に「お互いを知る」ことを実施していたので、お互いが話しやすい関係性になってきているように感じました。
アイスブレイクでは前回つくったカードを使いました。ランダムに1枚ずつカードを配り、書かれていることに自分なりの理由をつけて話す、というワークをやりました。他人が書いた「チームづくりで大切にしていること」に、自分なりの理由をつけて話す。他人が考えていることを自分のものにするトレーニングです。継続してみる価値がありそうだなぁと感じたので、次回もやろうと思いました。
目標については、3月下旬の入部式で「3年生の最後の晴れ舞台に立つとき、どんな選手になっていたいか?」という宿題を与え、一度言語化してもらっていましたが、SMARTの法則など目標の考え方を伝えた結果、「活きた目標にするための考え方がわかった」「今まで目標をしっかり立てたことが無かったので、目標を立てる大事さを知れて、自分の目標を大切にしたいと思った」といった感想もあり、インプットする大切さを感じました。

レクチャーパートでは今回も、問いかけて、答えてもらって、と双方向でおこなったのは効果的でした。
「なぜ目標を立てた方がいいの?」という問いに答えた一つひとつが、30人に目標の大事さを感じさせる効果があったと思います。

次に向けて

4月中に予定している全5回の1年生ミーティングの2回目が終わりました。話しやすくなっていると感じる一方で、発言する人が段々と決まってきたように感じました。「1人1発言」を求めてみようと思います。
また、リラックスして話せる環境をつくると、だらける人が出てくることも感じました。心理的安全性の高いチームは、仲のよいヌルいチームではありません。チームが目指す姿に向かって、厳しくも楽しい時間を目指します。
1年生がお互い遠慮なく言い合える関係性をつくるチャレンジは続く…


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