はじめてのLife and Trustガイド
ニューヨークの新しいイマーシブシアター「ライフアンドトラスト(L$T)」に行ってきました。イマーシブの草分けSleep No More(SNM)のプロデューサーによる、今年2024年6月に公演を開始したばかりの新プロジェクト。
スタート直後はカオスだろうと、1ヶ月経ったあたりのまだプレビュー期間中に行った際の情報・感想です。日々改善が重ねられてるらしいので、ちょっと変わってるとこもあるかも。
入場前の注意点とか簡単な建物のつくり、ショー自体の規模やおおまかなストーリー、基本的な構成とかに触れてます。ネタバレというほど具体的な人物描写や各階にあるもの、シーン解説などはしてません。まったく何も知りたくない人は読まずに飛び込んじゃってください。
↑上記はSleep No Moreについて書いたガイド的なもの。イマーシブシアター全般に該当することもあるし、同じプロデューサーならではの共通点もたくさんあるのでご参考まで。
構成・題材
ストーリーのベース: ファウスト。「ドリアン・グレイの肖像」と「赤い靴」もMIX
規模: 観客数最大400人以上、演者は30人くらい、6階にわたっておよそ10万平方フィート=1000平米の会場
年齢制限: 18歳以上しか入れない。身分証明書を忘れないこと!
チケット:
ここから購入可能。平日160.5ドル〜+Web発行手数料、日中にカフェで買えれば手数料なし。週末とか人気の日は188ドルくらいの割増価格に。2024/9現在昼公演なし
Pre Show Cocktail Hour(カクテルアワー)というチケットを買った人は優先入場できます。これを買うか、一番最初の時間枠を買うのがおすすめ。時間が遅いほど、鑑賞時間も短くなってしまうので。いまのところ同額だけど、後々割増料金になるのかも
おすすめチケット
演者がいない状態のセットも楽しみたい、できる限り長い時間会場内で過ごしたい→カクテルアワーチケット [18:00-18:30]
待ち時間短縮したいけど、体験時間あんまり短くなるのは嫌→一番最初の時間枠チケット [19:15]
カフェ〜入場:
カフェ席に座る時に名刺みたいの渡されて、そのグループごとに中へ案内される(順番わかりにくい、入った順のはず)
大きな会場への入場は階段で(最初のグループ?)とエレベーターでに分かれる
入場後:
基本ノンバーバルだけど、SNMと違って最初と最後に長台詞のあるシーンがあります。英語が苦手なら、カフェでスタッフに伝えれば各国語であらすじ説明を読めるはずなので読んどくと安心かも
一番最初の回で入ると、演者が誰もいない状態がしばらく続く。19:30ごろまでは入らないんだって。なので会わなくてもあせらずに!会場内をゆっくり見回るチャンスだと思おう
上演時間3時間、ループが2回。最初と最後のシーンの間にほぼ同じ場面が2度くり返される構成
演者に選ばれると「1:1」(ワンオンワン)というレア体験ができる。プライベートなものは、小部屋に連れて行かれて1体1の演技や会話とか。SNMよりもみんなの前で行われるパブリックな1:1が多い。耳元で囁かれたりだけでなく、何かをさせられたりする。私も初回でしちゃいけなさそうなことをさせられた(嬉)。体験したい人は、演者に見つめられたら見つめ返し、伸ばされた手はつかもう
SNMのバーと同じで、パニクったり疲れたらカフェへ戻ってくれば仮面を外して休憩もおしゃべりもできます
入場の流れ
5−10分前くらいにならないと入れないし、並ばせてもくれませんでした。同じ建物の上の方はマンションになってるから、住民とのお約束みたい。カクテルアワー以降は少し早めに入れることも。
なのでスリープノーモア(SNM)と同じ意気込みで30分以上前に行っても追い返されます。周りにカフェや公園などあるのでそちらで時間をつぶして、早く着きすぎない方がいい。
建物内に入るとまず身分証明確認やら説明やらあり、そのあと銀行ポスターがたくさん並んだ廊下をゾロゾロ歩いてクロークへ。ここで「携帯も預けるといいよ」と言われ、手ぶらが好きな私は素直に渡しちゃいました。
カクテルアワーの人はカフェでの待機時間がかなりあるのでスマホは持っていた方が吉。写真も撮れるし、後ほどロックできるポシェット的なものを貸してくれます。
カフェに入ると、銀行員風の人が席に案内してくれるはず。カクテルアワーのチケットで早めに着いた私たちは、開場までカフェで1時間以上も自由時間がありました。
ここは撮影自由(実際ショーのない時は普通のカフェとして営業してて人気沸騰中らしい)。フィンガーフードが真ん中の高い台に置いてあり、勝手に取って食べられるようになってます。お腹にたまるものじゃないので、行く前に腹ごしらえしといた方がいいです。
小さなソーセージパンみたいの(Pigs in a blanket)
ビーツのキャビア風
ミニキッシュ
ドリンクは有料でカクテルやビールなど。銀行の窓口みたいなカウンターで頼むか、ドリンクサーバーに入った蛍光緑のカクテルとかもカウンターの向かいで売ってました。
お水はカウンターの左手にあって無料。トイレは入り口入ってすぐ左手の奥に。
建物とショーの構成
ショーの構成
IDとかチケットの確認
荷物預け
カフェで待機
小部屋へ入場←ここから本格お芝居START
仮面付けて解散、フリーに会場中を探索タイム
ある階へ誘導←ここにて本格お芝居END
カフェに戻って終了
建物のつくり
SNMと違って地下へ潜って行きます。カフェのある階を含めて6階層。番号じゃなくてアルファベット表記(Floor Aとか)で、階段にも別途アルファベット名(Stairs Aとか)がついてるから混乱しまくり。
私はただでさえ方向音痴なので、こればっかりはセットとか香り、登場人物の特徴で感覚的に覚えるしかないね…。空間把握能力強い人は惑わされないんだろうか。
トイレはいくつもの階にありました。わからなければスタッフ(顔の上半分だけ隠れた金のマスク)に聞けば教えてくれます。夏は水と紙コップも一部設置されてた。
今回は行く前に知っとくと便利な情報を中心にまとめてみました。
中の写真とかキャラクター紹介を見たい人はTime OutやVultureの記事へ。ちなみにこの建物、映画「インサイド・マン」でも使われたらしい。
まだ始まったばかりのショーなので、演者さんが不足気味で役が全員そろっていない状態とかシーンをスキップして上演していることもあるんだって。気づかないくらいアレンジが効く脚本みたいだけど、もう少し時間を置いて落ち着いてきたころに見るのもあり。
次回はカフェまでスマホ持ち込んで、写真撮ろうかな。カクテルアワーのチケットを取って遅めの時間(18:30近く)に行くのがいいかも。
↓写真とかショート動画がたくさん。関係者のインタビューも
↓キャラクターリスト+各階の間取りへのリンクを含む記事、セリフのあるシーンや1:1についてのネタバレあり注意
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