鳥取市のリノベーションまちづくりについて(前編)

第2回トップ画

「MARCHING bldg.」のある鳥取市は、人口55万人(2020.1)を抱える鳥取県の県庁所在地であり、人口18万人(2020.6)を数える中核市のひとつです。
いわゆる「平成の大合併」により、2004年に国府町、福部村、河原町、用瀬町、佐治村、気高町、鹿野町、青谷町との9市町村合併を行い、合併当時は人口20万人を超える新「鳥取市」が誕生しました。


全体の面積も広く、個性的なエリアを多く持つ鳥取市の歴史もたいへん興味深いのですが、そのお話は先の回に取っておくこととして、今回は鳥取市で行われている「リノベーションまちづくり」に触れたいと思います。

鳥取市の公式ホームページによると、鳥取市の「リノベーションまちづくり」は、”空き家、空き店舗などの遊休不動産を、今の時代に適した新しい使い方をすることで、雇用や賑わいを生み出し、建物単体だけではなく周辺エリアの価値を高め、まちを再生する取り組み”と説明されています。

リノベーションまちづくり(鳥取市)

(画像は鳥取市HPより)https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1540776761136/index.html

多くの地方都市がそうであるように、鳥取市も、人口の流出や少子高齢化、それに伴う空きテナントや空き家の増加が課題となっています。その解決策のひとつとして取り組んでいるのが、遊休不動産のリノベーションです。今ある建物を作り変え、新しいお店や、今までになかった空間を創り出し、まちの人が集まる場所に変えていくことで、エリア全体の魅力を高めようとしています。

鳥取市のホームページ上で遡れる最も古いイベントは、2014年3月に行われた「リノベーションシンポジウム鳥取」。全国でリノベーションを手がける外部講師を招き、地元の人と”外”の人たちが、まちの話を聞いたり、まち歩きで魅力を再発見することで、リノベーションの構想を膨らませようというイベントでした。

シンポジウムチラシ

このときに行われた、実際の建物をモデルにしたリノベーションプランのプレゼンは、その後「リノベーションスクール」として毎年恒例のイベントとなり、定着していきます。

2014年から2017年にかけて開催された「リノベーションスクール」は、県内外から集まった受講生と講師陣が協力し、3日間でリノベーション事業計画を作成・発表する合宿でした。
まちの未来を考える、熱く、楽しく、ときに過酷なこのイベントを通じ、「一般社団法人まるにわ」や「鳥取家守舎合同会社」などの民間まちづくり会社が誕生し、ブックカフェや鳥取大丸の屋上芝生化計画など多くのアイデアが生まれ、具体化されました。

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そして、この「リノベーションスクール」から、まちのキーパーソンを招いたトークイベント「空き家会議」や、鳥取市が創設したさまざまな支援制度につながっていきます。


次回、第3回「鳥取市のリノベーションまちづくりについて(後編)」では、民間まちづくり会社「一般社団法人まるにわ」と、変わりゆく鳥取駅前の現在についてお話ししたいと思います。
第2回は住人の高橋がお届けしました。

↓↓↓↓↓ひとあし先に「まるにわ」について知りたい方は、こちらのnoteもご覧ください!↓↓↓↓↓

「欲しい暮らしをDIYするために -(一社)まるにわ 齋藤浩文 谷口俊博-」おもしろがろう、鳥取 https://note.com/omotori/n/ne03527837e32



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