満月とあさがお

小学校で初めての授業参観は朝顔の鉢植えでした

　

当時はまだ自閉症スペクトラムだとは
夢にも思っていない頃

発達障害という言葉なんて
聞いたこともない頃

・
先生「今日はみんなで朝顔を植えます。
　　　では土の真ん中に同じ間を開けて
　　　６個穴を開けてください」

すると
鉢の右隅に小さく６個穴をあける息子

(え、そこじゃねーよ）

.
先生「次は穴に一つずつ朝顔の種を入れてください」

そして今度は一つの穴に種を全部入れる息子

(おいおい、１個ずつだぞ、しかも６個以上入れてねーか）

.
先生「土をふわっとかけてください」

土をかけてギュウギュウに押さえつける息子

(オマエわざとやってないか？）

.
先生「最後にお水を優しくかけてくださーい」

とどめはジャブジャブに水をかけやがった
そしてどーだ、と言わんばかりのまんまんの笑み😀

(そこまでやると立派だよ！）
もう笑いが止まらなくなってきた
🤣

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その夏

満月のあさがおは夏休みの間中、
キレイに咲き続けました

毎日咲きほこる朝顔を眺めながら

「世の中に正解なんてなんだな」

とつくづく思いながら仕事に出かけたのを
よく覚えてます

いま思うとわざとでも何でもなくて、
大真面目にやってたんだよね

.

何度思い出しても笑えるわ

まだ咲くのかよ…

でも、言われた通り穴を６個開けたのはエライよ！

ここまで読んでいただきありがとうございました

コーラ・コガ