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満月と病気2

続きです

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 さて病名がわかったのはいいが、
どこで治療してもらえるのだろう

ネットで色々検索したり、
患者会に入って情報収集したりしては
いろんな病院を受診していました

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その間にも病状はどんどん悪くなります

左膝の腫れは見る見る大きくなり
激しい痛みに見舞われるようになりました
貧血も酷くなり1日の大半を寝て過ごします

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ヘモグロビンが”3.4”と有り得ない数値まで下がり
死ぬかもしれないと思ったり

左膝が溶連菌に感染して切断寸前まで行ったりと
この頃は本当に最悪の状況でした

そしてこの頃から徐々に歩くのが難しくなり
車椅子を使うことが増えていきました

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そんな折、
血管奇形の専門医が札幌の病院に居ると言うことを知りました

もうこれは行くしかない
ボクたちは札幌の病院へ行きました

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札幌の先生は丁寧に病気のことや治療について
説明してくれました

「僕が治療してもいいけど、
 流石に九州から北海道に何度も来るのは大変だろうから•••」
と長崎の専門医を紹介していただきました


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その後、
長崎の専門医のもとで”硬化療法”という治療を受けました
異常に膨れ上がった血管組織に薬剤を注入し血流を止め、
異常な血管の増殖を抑えると言う治療です

治療は見事に成功して、
左膝の腫れは劇的に縮小し激しい疼痛も無くなりました

ただ、その代償として満月は完全に歩くことができなくなりました

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「あの辛さがなくなったんだから歩けない事くらいはどうでもいい」
そう満月は言いました(╹◡╹)

満月、小学3年生の夏の話です


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この後のことはまた追々書いていきたいと思います
ここまで読んでいただきありがとうございました


コーラ・コガ

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