まなびますか
「ほんま舐めた女やったわ」
暑さのせいでしょうか、おかしなことが起こっています。
まだ続いています。真っ最中です。
今年からTwitterも真面目にやっているのですが、自分のアカウントで
今までに体験したことない状況が起こっています。
自分はTwitterビギナーなので、Twitterをやっていない方のために
前置きしますと、Twitterはnote のような長文の投稿ができず
140文字までの短文を投稿します。(それは誰でも知っているか…)
すると、noteのように見たどなたが「いいね♥」をつけてくれることがあります。内容を誰かに知らせたいと思った方は、リツイートといって、その人発信で、再度つぶやかれるという機能もあります。(この機能が拡散させるのですね)
また、アナリティクスという機能がついていて、自分のTweetが、何人に
見られているのか(インプレッション)や、何人がプロフィールを見たのか
といった分析もリアルタイムでしてくれます。
いまどき小学生でも知っているような基礎事項ですが、
今回はTwitterの基本機能を共有していただいた上で、先に進みます。
きのう、自分のアカウントのタイムラインにフォロワーさんが「リツイート」したものがあがってきました。
こんな内容です。
プロに無料で仕事をお願いするの禁止。その人はプロになるまでに膨大な時間を投資し、必要な道具や機材を購入し、多大なる苦労の末にプロになったんです。30分で作業が終わるとしても、それはそれ以前に何千時間もの努力を重ねてきたからなんです。そのプロセスに敬意を表してお金を払うのが礼儀です。 @badassceo さんのツイートより引用
私は「そりゃそうだ」と思い、誰がつぶやいたかも気にせずにコメントをつけました。あ、Tweetにコメントをつける欄もあります。
Tweet主へのメッセージだったり、感想だったり、自由です。
ディスったり、反対意見を言ってもいいのですが、喧嘩になることもあるようです。
私は、こんなコメントをつけました。
自分もよくピカソのエピソードを引き合いに出します レストランで話しかけてきたファンと称する女性に30秒で画を描き、お代を訊かれたピカソが100万円(※諸説あり)と答えたところ「30秒で描いたのに?」という女性に「30秒ではなく、30年と30秒です」と答えたハナシ
フリーランスで働いている人って、発注主から足元を見られることが多いため、その手のお悩みが話題になると「ピカソのエピソードで対抗するといいですよ」と、伝えます。なので、自分にとっては定番中の定番ネタです。
そもそもピカソのエピソード自体、私はその場に居合わせたワケではないので都市伝説かもしれません。ただ、プロの価値を説明するのにわかりやすいので使っているだけです。
それで、Twitterに戻ると、自分のアカウントの異変に気付いたのはコメントをつけてから20分後。スマホのSNSやメールの着信を知らせる音が頻繁に鳴るのです。
見ると、Twitterのインプレッション(見た人の数)が2000を超えていました。普段だとありえない数字です。
Twitterは仕事にまつわる専門的なことを中心に使っているため、見ている方、反応する方も限定的です。だいたい100人から500人程度。なのに、20分で2000人という桁違いのインプレッション。これは異常事態。
すぐ収まるかと思いきや、リツイートの数も増えていきます。
どうやら指数関数的に拡散されているのか、リツイートがリツイートを招き、インプレッション、いいねがどんどん増えていきます。
全く体験したことのない状況に、どうしたらいいのか動揺したものの、動揺したところで何も変わらないことにすぐ気づきました。むしろ動揺すると仕事が手につかなくなるので放っておくことにしました。
今朝、怖いもの見たさで開いてみると、桁違いの数字が現れました。
さらに私のコメントに対し、「ピカソ」というアカウント名の方から
こんなコメントが…
「ほんま舐めた女やったわ」
一瞬、何を言っているのかわかりませんでした。
あ、そうか、この人は、ピカソ本人という設定でコメントしているんだ。
アカウント名「ピカソ」さんのコメントにも、50以上のいいねがついています。
以前、人気インフルエンサーがクラウドファンディングに挑戦する企画に
携わったことがあります。
念の為、クラウドファンディングとは、発起人の目標に賛同した人が、小口のお金を出資してゴールを目指すもので、出資額に応じて「リターン」という「お返し」がもらえます。
出資する人は、リターン欲しさの場合もありますが、おおよそ発起人を応援したいという気持ちがベースにあります。
そのインフルエンサーは、TwitterとInstagram合計60万人を超えるフォロワーを抱えています。
「自分のテレビ番組を持ちたい」というゴールを目指してのクラウドファンディング。
発起人のインフルエンサーは、自分のSNSでもしっかりアナウンスします。周囲も「いったいいくら集まるんだろう」と、興味本位の期待で溢れていました。
結果… 出資してくれた人は
8人
は、はちにん? 8万人ではなく、両手で収まる8人です。
フォロワー60万人ってさ? もちろんサクラではありません。
(フォロワーって買えるそうです。買ったことないですけど)
60万人のフォロワーが、フォローした理由。
おそらく、インフルエンサーさん本人ではなく、発信される情報にフォローしていただけだと考えられます。
自分は人気者だと思っていたら実は…
という現実を突きつけられ、肩を落としたかわかりませんが、新たな気づきがあったのは確かです。
さて、インフルエンサーでもなんでもない、一兵卒のピカソコメントは…
コメントから19時間で、
リツイート 134 いいね 1103 インプレッション 56698
普段のTweetでは、読む方に役立つであろう情報を意識して、それなりに工夫しています。メディアの外からは見えない部分や裏ワザなど、一部の方には価値をわかってもらえる情報を発信しているつもりです。反応はいたってフツー。勝手につぶやいているのでそれでいいんですけど。
なのに、何も考えず、反射的にコメントしたものが、炎上?バズリ?確変?状態になるとは、おもしろいものです。世の中には何の影響もないですが…
ただ134人がリツイートしたという行動変容は起こりました。一番おもしろかったのは、アカウントのプロフィールを見た人が240人で、今回、新たにフォローした人、0。マルじゃないですよ、ゼロ!
フォロワー数、微動だにせず! 大山(たいざん)鳴動して鼠一匹も出ず。
さて、今回、学んだこと。
・自分にとっての定番が、時に他人にとっては新作になることがある
・ヒトって、ネタに興味はあるけど、発信者には興味ないことがある
・オンラインでバズってもオフラインには影響ないことがある
でも収穫は、こうやってnote読者のみなさまと共有できたことです。
ありがとうございました😄
沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です