「虎に翼」79・80話感想

書記官・高瀬は暴行騒動の翌日、体調が優れないとして欠勤します。しかしこれは仮病で、高瀬は本を読んでいました。
寅子はそのことを責めず、「あなたがいないと仕事が回らないから、明日は来てちょうだい」とおどけて言いました。

翌日、高瀬は出勤しました。しかも早めに来ていました。えらい。
寅子は、高瀬に処分を課す旨を伝えます。なあなあにしたくないと。

まず、暴力という手段は相手と同じ土俵まで落ちてしまうとした上で
「あなたの心のかさぶたを、悪意なく剥がす人に縛られて欲しくない。私がいなくなっても、あなたがおかしいと思ったことをおかしいと言い続けられるように、処分を行います」
と述べました。
高瀬は、「概ね自分の予想通りでした」と受け止めながらも、どこか晴れやかな様子。もしかしたら、高瀬は、寅子の言い分をきちんと事務所の人に知ってもらうためだったのかもしれませんね。

その後、寅子の自宅に高瀬が訪れ、決裁するための書類を持ってきました。ついでに「娘さんと一緒に食べて」とキャラメルを渡します。
高瀬が学生時代によく食べていたのだとか。高瀬の兄は、「勉強ができるお前が大学に行け」と進学を譲ってくれたのでした。優しく思いやり深い兄貴だったのでしょうね。

優未は話し声を聞いて、目覚めてしまいました。
寅子は起こしてしまったことを謝り、「キャラメルをもらったから明日のおやつに食べてね」と言います。しかし優未は、「美味しい物を一人で食べるのは寂しい。今食べたい」と返します。
優未が!わがままを言った!!

美味しいものを分け合いたいと思うところまで、パパに似ていた優未。
寅子は、優三の話をすることを決めます。
「お父さんは、思うことがあってもぐっとこらえる人だった。でもあるときぽろっと本音をこぼして『今、それ言う?』ということもあったのよ」と。
それ絶対、プロポーズのときのことを指していますやん…

さて、寅子は航一と新潟市にある本庁に出向くことになりました。
「本庁の近くに、うまいコーヒーとハヤシライスを出す店がある。そこなら紹介できます」と航一が言っていたので、寅子は連れて行ってもらうつもりのようです。

おそらく寅子は、航一を異性としてではなく人間として好感?を持っているような気がします。性別でくくらないところがありそう。でも、うっかりすると勘違いされるよ!それ!

「ここです」と紹介されたお店は「Light house」。
店主らしき女性はなんと、女子部メンバーで華族令嬢だった涼子さまだったのです。
なぜ新潟に?そして華族の身分を失ってから何があったのか?
また良いところで切りますね。来週も気になる。




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