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2024J2第9節 藤枝VS仙台 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節は愛媛にホームでまさかの今季初黒星を喫してしまった仙台。先制するも、その後は愛媛に縦パスをポンポン入れられてしまい、守備が後手後手に回った結果、逆転を許してしまいました。
今節はアウェイでの藤枝戦です。いまひとつ状態が上がってこない藤枝相手に連敗は許されません。勝って、みちのくダービーに良い形で繋げたいものです。

メンバー

☆仙台

CBは知念がベンチスタートとなり、小出がスタメンに復帰。
ボランチは佳貴がベンチ外、蓮之がベンチスタートで蒼生と長澤がスタメンに復帰。
左SHは鎌田がベンチスタートで相良がスタメンに復帰。
FWはエロンがベンチスタートで仁斗がスタメンに復帰。
龍之助がベンチから外れました。

★藤枝

GKは内山がベンチスタートで北村がスタメンに。
3バックは久富と山原がベンチスタートとなり、小笠原と中川創がスタメンに。
左WBは榎本がベンチスタートで永田がスタメンに。
シャドーは浅倉がベンチ外となり、大曽根がスタメンに。
ベンチは河上に代わって芹生が入りました。

得点経過

前半26分 藤枝先制 永田貫太
後半6分 仙台同点 中山仁斗

※両ゴール共、動画が無いぞ~~

前半26分に藤枝が先制します。
仙台の右サイドでのボールの奪い合いで、髙田が解放したつもりのパスが藤枝の選手に渡ってしまい、最終的には永田がドリブルで切り込んで見事なカットインシュート。振りが速く、林もさすがに止められない見事なシュートでした。

仙台の同点ゴールは後半開始6分。CKを一度は藤枝が跳ね返すも、中央で拾った相良がミドルシュート。そのシュートはブロックしに行った藤枝の選手に僅かに触れると、上手くGKの前にいた仁斗の下へ。上手くトラップすると反転シュートを見事にゴールへ突き刺し、2年連続で藤枝の地でゴールゲット!同点に追い付きました。

試合を観ての感想

前半は藤枝優勢、後半は仙台が追い上げて、最終的には両者同じくらいの期待値に落ち着きました。数値的に見ても1-1のドローは妥当といったところでしょう。
風向きがゲームの流れを左右したかもしれません。前半は藤枝が風上に立ち、後半は仙台が風上に立っていました。

前半の仙台が押し込まれたのは、藤枝のボール回しに対するプレッシャーが後手に回ってなかなかボールを奪えなかった&相手の思うままに前進されてしまったからでしょう。
藤枝はGKの北村も果敢にビルドアップに加わって数的優位を作ろうとします。北村はロングキックも正確で、相手が藤枝のバックラインに人数を合わせてこようものなら、前線へ一気にミドルフィード。これが通るので一気に裏返されます。
風上に乗ったキックは一気に仙台陣地の真ん中らへんまでいくので、DFラインにプレッシャーをかけに大人数でいったら大変な事になります。愛媛戦の反省で真ん中も通されたくもないし、色々な部分を考慮した結果、中途半端な感じになってしまったのでしょう。

後半は逆に風上に立った事と、HTでの修正の指示もあり、仙台がかなり押し込んだ中でゲームを進める事が出来ました。
開始6分でセットプレーから同点ゴールを奪い「さぁ逆転いくぞ~」という空気が充満していましたが、なかなかもう一押し出来ませんでしたね。
後半は押し込めた事もあって、ボランチの攻撃参加が目立ちました。左ポケットは長澤が、右からは蒼生がBOX内にまで侵入して攻撃に絡んでいきます。
但し、思った程超決定機を作れませんでした。ラストパス・クロスの精度はずっと課題になっています。森山監督が仰るように、エリア手前までのコンビネーションは試合をこなしてきて日に日に合ってきています。あとはファイナルサードで相手の守備を崩すためのコンビネーションでしょう。まだまだチャレンジが必要ですね。
それと交代で入った選手達がイマイチインパクトを残せませんでした。情滋や名願はワイドからのドリブルで爆発的なスピードや圧倒的なテクニックで相手がヘロヘロの時間帯に違いを見せつける事を期待されていると思いますが、ちょっと残念な出来に。彼らが流れを変えられるようになると、チームとしても勝ち点が伸びていくでしょうね。

総評

勿論勝ちたかったですが、連敗をせずにアウェイで勝ち点1は確保出来たなといったゲームでした。前後半で優劣がすっかり変わってしまい、結果的に優勢だった時間帯に1点ずつ取り合ってドロー、ゴール期待値も同じくらいと妥当な結果だったと思います。
仙台としては勝利するために、やはりサブメンバーの突き上げが必須だなと改めて思わされました。名前を見ると流れを変えてくれそうなキャラクターに見えますが、実際は期待した形を示せずにゲームが終わり、あまり有効な交代策にならなかったみたいな展開は今回が典型的でしょう。初めのうちは首脳陣がもっと細かい指示を与えて送り出す方が良いのかなと思ったりもしました。
攻撃については、ボランチがBOX内に侵入する等、開幕当初に比べるとかなりバリエーションは増えてきたのかなと感じます。あとはゴールにブチ込むところですね。チャンスの数をもっと増やしましょう。

次節に向けて

次は中5日でホームに戻り、山形とのみちのくダービーを迎えます。
森山監督がここまで作ってきたチームは基本は気持ちのところを前面に出していく感じなので、ダービーのようなゲームに非常に向いてるチームだと思っています。昨年よりも大きな期待を持って試合に臨めるでしょう。
毎試合、良かった点と改善してほしい点を挙げさせてもらい、次の試合でどう前進してくれるかな~という視点で見てきましたが、この試合は別です。勝つ!それだけを求めています
正直、昨年の天童での1-4は一生忘れないと思います。今後10-0で勝つ事があっても、一度でもあんな負け方をしたら自分の中では『屈辱的な出来事』として深く刻み込まれ続けます。だから、今回はせめてあの時のスコアごとやり返したい!そんな思いでいっぱいです。
絶対に勝って、モヤモヤを少しでも吹き飛ばしましょう!

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