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薬局での経験ー必要のない薬が処方されていることがある!?

訪問、ありがとうございます^-^

今日のタイトルは、そのまま鵜呑みにせずに、
これから書くような事もあるんだ、
くらいで読んでいただけたら幸いです。

特に、精神神経系の薬などを継続している場合には、
急にやめたりすることで余計悪化することが知られていますので、
確実に、今日の話は全てにおいて当てはまりません。

ただ、こんな事もあるんだ、と私が感じた経験で、
これを知る事で、何か役に立つことがあるかもしれないかなと思ったので、
シェアしたいと思います。

ある薬局でお世話になっていた時、
ずっと皮膚科にかかって、飲み薬や塗り薬を処方されていた患者さんがいました。

ステロイドなど、色んな薬が処方されていましたが、
何ヶ月経っても全然改善されないんだと、ずいぶん悩まれていました。

そして、数ヶ月が経って、
とっても久しぶりにその患者さんが、
別の理由で薬を処方されて薬局に現れたのですが、
その時の会話が、とっても考えさせられる印象深いものでした。

「この話は、先生に言いにくいから、ここだけの話なんだけどね、」

おもむろに、その患者さんが話し出したんです。

「あの後、別の病気で急きょ入院しなきゃいけなくなったんだけどね、
病院ではどうしても必要な薬だけ飲むことになって、
皮膚科でもらった薬は全て中止になったのよ。

そしたらビックリ。
すっかり皮膚症状が良くなって、何でも無くなったの。」

え⁈

ですよ。
それは皮膚科の先生には確かに言いにくいです^^;

だって、一生懸命考えてくれて、良くなるために飲んでいた薬が、
皮膚の症状を改善するために結局必要なかったわけですから。。

この話を考えると、
必ずしも薬が必要ではない場合もあるんだということや、
さらには、無駄に飲んでいる薬もあるのかもしれない、
という可能性も見えたりしそうです。

実は、これは多くの薬局に関わる人が、おそらく感じている気がしますが、
すでに必要のない薬が、そのまま処方されていることが、ちょいちょいあります。
いや、言ってしまえば、まあまああるかもしれません^^;

私は高齢者施設の担当薬剤師として、施設の患者さんの薬の管理をしていた時期があります。

新しく施設に入所する方は、何かしらの薬を飲んでいることがほとんどです。

そして、担当医は、
それまでお世話になっていた医師から施設担当の医師に変わります。

その施設担当の医師との初診の際に、何度か経験したことですが、
例えばご家族が、沢山飲んでるから薬を整理して欲しいという希望を伝えると、
まあまあ良い感じにすんなり削除されたりします。

それだけ、そこまで必要でない薬をずっと飲んでいた、ということです。

ここでちゃんと伝わるように書くのが難しいので控えますが、
どうしてこんな事が起こってしまうのかという理由が、
私の中には納得できるものがいくつかあります。

理由はともあれ、
前半と後半は、若干意味合いの違う例になりましたが、
そういう事があるんだ。
読んでいただいた方には、これが届けばと思っています。

何か症状が出たら薬を飲むしかない or 飲んだ方が良い。

実はそうでもないかもしれない。

処方される薬はすべて必要なものなんだ。

実はそうでもないかもしれない。

こんな風に、上段のような薬に対する観念があったなら、
下段のように、より柔軟に考えられると良いのかな、と思ったのでした。


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