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【気まぐれ更新】 置かれた場所で咲かなくても良い

 置かれた場所で咲けないのなら、場所を変えてみたら良い。
必ずしもそこで咲かなくても良い。もし辛いなら、場所を変えてみればいい。
だって、世界は狭いけれど、広いのだから。




 今回の記事では、置かれた場所(環境)について書いてみようと思います。




置かれた場所で萎(しお)れた私

 20代半ばの頃、私は新卒入社した会社を辞職しました。


会社ではワンフロアに100人ほどがひしめいて働いていて、電話は朝からひっきりなしに鳴り、新入社員はワンコールで出なければならない。そのため、ミスが許されたない業務を行なっているときでも、作業を中断せざるを得ない。いつも数分に一回のペースで集中力が途切れてしまう。

さらには私のデスクが監視できる位置に、社長の秘書が座るという配置だったため、いつも見張られているような感覚が背中にあって、会社で気が抜ける瞬間などなかった。ときには、わざと私に内線をかけてくるような場面もあった。喋れば声が届く位置なのに、まるで私をテストするかのように内線がかかってくる。


向かいの席に座る上司は声が小さくて、マスク越しでは指示がなにも聞こえなかった。それとは逆に、隣の席の上司はお喋りさんで、残業でフロアのお偉いさんたちが帰ったあとなどには家族とテレビ電話をし始める始末。


ランチルームでは下世話な世間話が繰り広げられ、仕舞いには「男性社員のなかだったら、誰狙い?」なんて聞かれる。アハハ、と表面上で取り繕って受け流す毎日。


業務内容や仕事自体は、私が学んできたスキルが存分に活かせるものだった。入社前に私が抱いていた気持ち。それは、そこで花ひらいて、もっともっと咲き誇れたらなんて希望に溢れたものだった。でも、私が入社した会社は、とことん私に合わなかった。


誰よりも早く出社して、頼まれた仕事は精一杯やって提出する。電話は一本でも多く取る。上司の話にも愛想良く反応する。一個でも多くスキルを吸収しようと必死だった。


日を重ねるごとに、肌が荒れ、胃が痛くなり、ストレスが原因で生理が止まった。



頑張れば頑張るほど、花開くどころか、私は完全に萎(しお)れてしまった。




置かれた場所で咲きなさい

 当時、私はこの場所で頑張らねばと思っていた。思っていた、というよりかは「思い込んでいた」に近い。忍耐とか、我慢とか、石の上にも3年とか。


辛い環境だからこそ、ここで咲かなければ本物の花じゃないなんて考えていた。辞めるのは逃げだとか、現実逃避だとか、甘いとか。


でも、辞めてから分かったことがある。


自分に合わない環境に居続けると、花は咲くことなどなく、枯れてしまう。



温暖な気候で咲く花が、寒い環境では咲かないのと同じように。

水がたっぷり必要な花が、カラカラの環境では咲かないのと同じように。

また、水が降り注ぎ過ぎる環境では、根腐れしてしまうのと同じように。



そんな単純なことに気がつくのに、私は長い時間がかかってしまった。
だから、これを読んでいるひとのなかで、当時の私と同じように苦しんでいる人がいたら伝えたい。



そこで、無理に咲かなくても良い。

ここでは枯れてしまうと思ったら、咲けると思う別の場所を探せば良い。

花開くために生まれてきたのだから、どうかそんな場所に身を置いてね。

花開く場所を見つけるのは簡単じゃない。けれど、難しくもない。

せっかく生まれてきた貴方の花を枯らすことなく、花開かせて。


レインボーローズの花言葉「無限の可能性」


ふと、急に書きたくなったので気まぐれ更新です。


もっと詳細に書いた話はこちらにあるので、もし良かったら読んでみてください。

少しずつ秋の気配を感じますが、まだまだ暑いのでご自愛ください。


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