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入院前夜

いよいよ明日から入院、そして手術だ。術前オリエンテーションから、不安地獄の2週間。なんとかやり過ごした。排卵日周辺でお腹は痛いけどきっと大丈夫。

さて、この2週間仕事はほぼ、手つかず。周りは察してくれて、私の省エネな仕事にも目をつぶってくれた。もうダメだ、いや、大丈夫!を行ったり来たりで体重が2キロ減った。ありふれた病気、治療法でも不安が拭いきれない。選んだ病院は適切だったのか?手術前にもうちょっと何か治療ができたのでは?子宮は無事残るの?

どうしても押しつぶされそうな不安。

私の職場の介護施設の入居者さんに手を繋いでもらった。時には顔に触れて、話も聞いてもらう。心ここにあらずな入居者さんも何かを察してか手をギュッと握り返してくれた。オキシトシンが出た気がする。

正直、自分の健康不安が出てきてから、看取りまで扱う介護施設で働くことが精神的に辛かった。のほほんと働きたいなと思ったり。それでも、私たちの職場で暮らす入居者さんに愛着があって、離れがたい。毎日『はじめまして』と言われる方も、4年もお付き合いになるともうはじめましてとはいえ、警戒はされない。そんな入居者さんの手に触れ話すことで私自身のセラピーになってるんだと思う。だからやっぱりこの仕事が好きなんだなぁとも思う。

大丈夫。

きっと無事に帰ってこれる。

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