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Vol.30 西原 大智(にしはら だいち)

全部の力を出し切ります!

投手 背番号21/2年目

Profile
生年月日:1998年12月13日
身長・体重:188 cm・ 90 kg
血液型:A型
投打:右投右打
出身地:京都府
出身校・チーム:塔南高~龍谷大
ILでの経験:愛媛マンダリンパイレーツ(2021~)

昨年の活躍から一転…

入団1年目の昨年、19試合に登板し103回1/3を投げて4勝8敗。低迷するチーム状況を反映し4勝止まりではあったが、三振75個を奪い防御率2.79とエース級の働きをした。188㎝の長身から投げ下ろす投球は威力十分で、念願のNPB入りも射程圏内に捉えたかと思われた。
2年目の今シーズン、誰もが1年目以上の活躍を期待した。開幕投手の呼び声も高かった。しかし、4月、5月とマウンドに上がることはなく、初登板となったのは前期も終盤の6月8日徳島IS戦。先発して2回1/3、8人の打者に34球を投げて被安打1、2奪三振、1四球で無失点。前期に登板したのはこの1試合のみで、その後の登板はまだない(7月20日現在)。

待望のマウンドへ

「昨年、河原純一前監督からいろいろと教えていただき、もう1年やらなければ!という気持ちで今シーズンに挑みました」。
しかし、「昨年の終盤から右肩の調子がよくありませんでした。そのため、オフは肩の治療に専念しながら、走ったり体幹を鍛えたりすることをメインに行い、ピッチング練習はまったくしませんでした」。
何とかシーズンに間に合わせようとしたが、肩のコンディションはなかなか好転しなかったという。「早くマウンドに上がり、チームに貢献したい」。焦る思いを必死に抑えながら、肩の治療を進めながら懸命にコンディションを整え続けた。
そして、「調子が上がってきたので、ようやく投げられると思って臨んだのが6月8日でした。しかし、残念ながらまだ十分ではありませんでした…。正直ショックでした」。

ケガとの闘い

「僕はこれまでも故障しがちでした。大学1年の時にケガをして、実際に投げ始めたのは3年時からでした。もっと遡れば小学5、6年生で肘をケガし、中学時代も1年から2年生にかけて故障していました。僕の野球人生はケガとの闘いですね」と淡々と話す。
しかし、その都度、不死鳥のようにマウンドに戻ったのも事実だ。そんな経験が、「時間は余りないですが、もう一度コンディションを作り直すことが、今、最も大事なこと。気持ちは折れていないです」と前向きな言葉を引き出す。

再び、マウンドへ

後期はすでに始まっている。「まずは1試合でも多く出番を掴み取り、チームの勝利のために貢献すること、これが一番です。1球1球、1試合1試合やり切り、全部の力を出し切りたい」。「その次に、もう1つ上の舞台で野球できればうれしい。目標としているNPB入りは今も変わらない。あきらめたり、投げやりになってはいません。大丈夫です」。西原投手の闘いに終わりはない。

ひとくちメモ
趣味:ゴルフ・料理
愛称:だいち
好きなタレント:満島ひかり・森七菜
好きな食べ物:自分のために作ってくれるごはん