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Vol.2 堀川 優斗(ほりかわ ゆうと)

武器は強肩・俊足・広角打法 首位打者獲得し悲願のNPB入りを

内野手 背番号5 /新入団

Profile
生年月日:2001年11月3日
身長・体重:178 cm 74 kg
血液型:A型
投打:右投右打
出身地:松山市
出身校・チーム:都城東高(中退)~今治精華高

◎ライバルを追って、再び野球の世界へ


一度は諦めた。

だが今は、再び野球の世界に戻り、NPB入りを目指して懸命に励む毎日だ。
にこやかな表情は変わらないものの、入団直後のややふっくらとした顔つきは一変。真っ黒に日焼けした顔とぎらついた眼差しが堀川選手の今を物語る。

松山市出身。
中学時代は硬式のクラブチームで活躍し、野球を追い求めようと宮崎県の都城東高校に進学した。だが、退学。今治市の私立高校に編入し、「2年間野球から遠ざかっていました」。

 野球を捨てたつもりだったという。
「野球が嫌になっていました」とも言う。

しかし、都城東高校時代の野球部監督から、一時はNPBの関係者が注目していたことを伝えられ、諦めたらいかんと諭された。
また、ともに1年から試合に出ていたチームメイトでライバルの武藤敦貴選手が、楽天球団からドラフト指名。

「あいつがNPBに…」 

この事実は堀川選手に衝撃を与え、「本当に刺激を受けました」。

武藤選手は昨年のフレッシュオールスターで1番センターとして出場、その姿に身震いしたそうだ。
「自分には野球しかない。もう一度野球を目指そう」と決断。その舞台を故郷のチームに求めたのだった。

◎ブランクをものともしない高い身体能力


遠投120m、50mを6・0秒で走る。身体能力に優れ、バッティングは広角に打てるのが特長だ。
これまで大きなケガはなく、身体の強さと柔らかさも兼ね備えている。

入団早々に頭角を現し、1番や6番打者としてこれまで全試合に出場(4月23日時点)。バッティングの調子には波が見受けられるものの、「打率が残せるバッティング」の一端を披露し始めていて、「打順は(中軸を含め)どこでもいけます」。

また、守備はセカンドやサードとして起用されている。カットプレーもそつなくこなし、攻守ともに2年間のブランクを急速に埋めている。 


◎両親への恩返しを誓う


目指すのは今季のリーグ首位打者、そして今秋のドラフト指名だ。
それには持ち前の強肩、俊足ぶりが大きな武器になるのはいうまでもない。

ストイックに練習を重ね、暇さえあればトレーニングに精を出す。その先にあるNPB入りを現実のものとして見据え、「頑張ります」ときっぱり。かつて心配をかけた両親に恩返しを誓う。
 
堀川選手の眼には、一足早くNPB入りを実現した、かつてのチームメイトの背中がはっきり見え始めているに違いない。