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多様性と、わたし。

昨日、母と梅田の蔦屋書店に行った。

行ったことがある人はわかると思うが、店が円形になっていて、全体が似ているので、自分が今どのジャンルのエリアにいるのかわからなくなる。

そして本を物色していたときに、母が面白そうと言った本があった。

『差別はたいてい悪意のない人がする』キム・ジヘ

ちょうど私が今図書館から借りている本だった。

そして近くを見ると、また私が読んだことがある本&借りている本が。

『世界と私のA to Z』竹田 ダニエル


『#Z世代的価値観』竹田 ダニエル


『新おとめ六法』上谷さくら

母に「ここのジャンルが好きなんやろうね〜」と言われて、ジャンルの名前を確認すると『ジェンダー』とある。

なるほど、確かに好きかもしれない。

だけどどこか違うような…という気持ちがあるまま、足を進めていくとちょうどジェンダー関連の本がまとめられているコーナーがあった。

6月はプライド月間なので、それに合わせて作られたようだった。

きっとジェンダーと近いだろうなと思って、LGBTQ関連の本の前に行った。

うーん。
興味がないテーマではないけれど、あまり高揚はしない。

そんなときふと目に入った言葉に目を奪われた。

あった。

私が興味のあるジャンルが。

それは『多様性ってなに?』だった。

そこに私が上記で紹介した本がいくつかあった。

プライド月間のプライドとは、私たちがよく知っている意味に近くて「誇り」や「自尊心」という意味合いが近いそう。

プライド月間の始まりはジェンダーのLGBTQだったかもしれないけど、「誇り」や「自尊心」と点でいうと「多様性」も入ってきたのだと思う。

そして、そこには私の読んだ本たちも並べられていた。

そうだ、私はジェンダーではなく『多様性』について知ることが好きなのだ。

私は性別どうこうよりも、人そのものに興味がある。

あなたが社会的に分けられる何に所属しているかについては、興味がない。

あなたが何を考え、どのように行動するのかにすごく興味がある。

そこで改めて『多様性』という言葉について考えてみた。

過去にも何度もnoteで言及しているが、やはり何度も自分が出した結論でいいのかなと考え続けてしまう。

いろいろな状況パターンを考えて、当てはめてみる。

それでもやっぱり、多様性を表す概念はこれしかないと今は思っている。

多様性とはただ目の前にいるその人を認めるということだ。

認めるとは、私が優位に立ってそなたの存在を私の見識の中から認めてやろう🫵🏻ということではない。

その人がその人であるということを、存在をただ認める。

うーん、言いたいニュアンスが伝えられているかはわからないけど、今の私にはこの言い方しかできない。

これが今の私の精一杯だ。

とにかく多様性とは、ただ目の前のその人を認めると言うこと以外にないのではと思っている。

昨今、『多様性を受け入れる』といたるところで耳にする。

ただ、この言葉もなんだか違和感がある。

『受け入れる』って、自分ではいいと思っていなくても、なんかポジティブな面を見つけて自分の中に取り込むみたいなイメージがある。

意味を調べてみたら『相手の願いや要求などを聞いて、そのとおりにする。』とある。

それは違うくない?

それじゃただのイエスマンじゃない?

そうじゃなくてその人の持ってる価値観だったり、考え方だったり、生き方を否定せず認めるだけでよくない?

だって人間は十人十色で、自分に合う人合わない人は必ずいる。

それを『多様性を受け入れる』ってなったら、自分の違和感や嫌悪感を無視しなきゃいけなくなったりして、その人のその感情は受け入れてもらえないってことにならない?

それも受け入れるってなったら、結局何が受け入れられていて、何が受け入れられていないのか…。

もちろん、お互いが話して自分が納得して行動するのは素晴らしい。

でも全員でできるわけはない。

だからそもそも『受け入れる』って言葉に違和感しかない。

私たちは違うんだよ。

同じなわけがないんだよ。

だから理解し合おうと言葉が生まれたんじゃない?

当たり前だけど、私の価値観・考え方が正しいとも思っていない。

自分の中の当たり前は、他人にとっての非常識にもなるだろうし、自分が持っている価値基準なんて絶対なわけがない。

もちろん合わないっていう人はいる。

ただ何がどうして合わないのか、どこが自分の中で不快に感じるのかってことを知ることができる。

だからできるだけ色々な人の話を聞いて、色々な価値観・考え方に触れる。

今でいう多様性を受け入れる(🤔)ことで、私は私の価値観が定まってきた。

多様性のある世の中は窮屈なことなんかじゃない。

むしろ自分を解放してくれる。

書いている中で、『多様性とは』についてもっと言いたいことができた。

多様性って自分が自分であることを確立することなんだ。

そのプロセスが目の前にいる人を受け入れることだ。

これだから、たくさんの考えに触れることはやめられない。

まだ『多様性』という言葉がある時代は続いていくだろう。

それでも、いつか『多様性』という言葉がなくなりますように。

その日がきっと本当に多様性が認められた世界だと思うから。


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