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退職金をもらって考えた事

こんにちは。50代@世帯主サラリーウーマンです。

実はこのエントリー、去年の4月に下書き書いたまま1年以上寝かせていました。そのまま公開しないという選択もありましたが、いま50代でいろいろ迷っている方々に参考になるかなと思い、今更ですが公開します。

※寝かせていた間に、政府が「退職金控除」制度の見直しに着手したというニュースが出ました。やっぱりな・・・という感想です。
令和5年度骨太の方針(閣議決定)における退職金控除

では、この行以下からが、昨年4月に書いた記事になります!

退職金が4月末に振り込まれ、前の会社の全ての精算が完了しました。こんなにまとまったお金を受け取るのは恐らく人生最初で最後でしょう。


大きな企業の退職金は、いわゆる企業年金といわれる国民年金、厚生年金に継ぐ3階建て部分にあたり、勤続20年以上で退職する場合は、60歳以降に年金として受取る事が可能でした。(勤続20年未満の場合は、一時金の選択のみ)私は全て一時金を選択しました。理由は、退職所得控除がきいて税制面でも有利なことと、コロナや世界情勢が悪化していていて、未来が全く予測できないからです。

他にも、給与引き落としの個人年金とか、臨時出費用に天引きしていた預金などがあって、そういった全ての残金が一気に自分のメイン口座に集まりました。

退職金の使い道

約半分はローン返済に使いました。いやー、完済すると気持ちのいいものです!あとの残りは、

  • iDeCoに加入して65歳まで積み立てる原資にあてる

  • 建てて20年になる自宅の修理代にあてる

事が決まってくるくらい。そもそも、今までの人生において数十万単位でのお金の動きは結構判断する機会はいろいろありましたが、数百万単位っていうのは結婚した時と、住宅を購入した時くらいしかありません。金持ちならいざしらず、庶民は慣れていない。

だから、定年退職で2千万円もらうような一般的なサラリーマンは、その後舞い上がってゴージャスな旅行に百万単位使ったり、一気にバーンと投資に回したりしちゃうんだろうなあ。わかる気がする。。

人生でもっとも資金が必要な時期は退職の年齢ではない

通帳に大金が振り込まれる事を実際経験して思ったのは、もう60歳前後で一気に大金をもらうような制度は時代遅れなんじゃないかという事です。

結婚して子どもがいる家庭が、全世帯の四分の一を割っている世の中です。この四分の一だけを考えた場合でも、最も資金が必要な時期は「結婚」「住宅」「高等教育」で、30代、40代、50代にやってくる。

企業勤めを辞めて起業する人は、スタートしてからの数年間が正念場でしょう。

また、一旦学び直しで留学したり、大学院に行く人もいるでしょう。

もちろん、50代や60代から再スタートする人もいると思うけれど、手取り以外に積み立てている原資をもうちょっと小出しに必要な時期に使えるようにならないものか?というか、もう企業側が管理せずに各従業員に「前払い退職金分」として渡しちゃっていいのでは?

実は国の制度として60歳まで引き出し出来ない形で退職金として扱えば、税金がかなり優遇されています。前払いにしてしまうと、給与と同じで一律に所得税がかけられてしまう。損得で考えると前払いは損です。でもそれでいい?

退職金があることによる弊害

私自身とても実感した事ですが、50歳になると職場での自分の未来が見えてしまいます。そして60歳まで10年を切ったことで「あと○年で定年か」とカウントダウンが始まるのです。

退職金が満額でもらえないと損をするという気持ちから、途中退職を思いとどまる人も多いでしょう。これって、130万円超えたら社会保険料の支払いで手取りが少なくなり損をするからこれ以上働かない、という配偶者の心理と似ているのでは。

昭和の時代に作られた制度が現在の時代に応じた変化を妨げている。。

退職金は必要なのか



今は一日も休まず続ける事が良いという考え方は古くなり、「皆勤賞」が消えています。(残っているところある?)

退職というイベントだって、人によって何回も経験しているだろうし、そんな人にとっての退職は「異動」と同じ感覚なんじゃないかと思います。異動の度に慰労金を支払うのもおかしいですよね。

今の職場には退職金制度がありません。年金の3階建て部分のある中小企業は少ないだろうし、夫のような自営業はそもそもない。

だから昔から企業の規模でかなり格差のある制度なんでしょうね。だからこそ、親は子に大企業に入ってもらいたいと願うのか。そうね、子どもには一生お金に困らないで欲しいと考える気持ちはよく分かる。

特殊詐欺にあわないように

先日行きつけのヘアサロンで、奮発して高級美容クリームを買ってしまいました。さらに、自分へのご褒美に高級ホテルに泊まってみたい、、と思う自分がいます。あきらかに気が大きくなっている 爆

まとまった金額を持て余して持ったままだと、特殊詐欺その他勧誘にほいほい乗っかってしまうかもしれない。

2023年7月追記:退職金振込から1年経ってどうなっているか

結果:少しずつ目減りしています。

そりゃそーでしょう!大学生2人の学費、内ひとりは下宿です。転職後の給与ではまかないきれません(爆)
というか、上の息子が大学院に進学してしまいました。早期退職を考えている当初は、計画に入れておりませんでした。現在、彼は給付型奨学金申請中でまだ結果は出ておらず、お願い通ってーーと願うばかりです。

使い道として予定していた、自宅の改修費用として、昨年給湯器の買い替えをしました(約50万)。そして今年はトイレの改修を予定(2箇所で予算50万)。

幸い、転職先の仕事がとても大変で、特殊詐欺にあうような時間的暇と心の隙間はまったくありません。週5フルタイム→週4フルタイム、とマイナーチェンジしたのが功を奏したんだと思っています♪




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