ヨーロッパ珍道中 パリ編1
2010年の冬、大学三年生だった私は、山本モナ似で、大学でも1.2を争う美人な友人と2人、約1ヶ月のヨーロッパ旅行に行った。(ちなみに私の見た目は並です。多分。。)
10年以上も前の話なので、今とは状況が異なるかもしれないが、それも当時の味だと思って読んで頂けると幸いだ。
2010.11.29
フランス時間の16時にシャルル・ド・ゴール空港に到着。めちゃくちゃ寒かった。雪がちらつき、日本より寒いなぁと思った。ひとまずバスでリヨン駅まで行き、ホテルを目指すことに。
ちなみにこの時代、Wi-Fiは今ほど普及しておらず、友人(以下、モナと呼ぶ)の所持していた地球の歩き方と、旅行会社からもらったホテルの詳細資料のみで移動しなければならなかった。
しかし、初めてのパリ。
時間が微妙ではあるが、観光もしたい気持ちが勝り、バスティーユ広場まで歩いて行くことにした。凍える寒さだったが、バスティーユのオブジェも美しく、ここがフランス革命の発端となったと思うとなんだか感慨深い。
そこから、なぜかメトロに乗らずに4駅歩いた。
今となってはなぜそのようなことをしたのか理解に苦しむが、2人とも田舎育ちのため、多少の距離なら歩こうという脚力の自負と、海外の夜の地下鉄が怖いという気持ちから、だったような気もする。
結論から言うと、4駅歩くのは地獄だった。
借り物だった私のスーツケースは、コロの部分がイカれており、うまく前に進まず、また、ヨーロッパはどこに行っても歩道は石畳ばかりで凹凸があり、相性は最悪だった。そして凍てつく寒さ。
夜も暮れ、長時間のフライトでの疲れも溜まっていたため、本気でキレた。物に。後にも先にも、物に本気でキレたのはこの時くらいな気がする。ちなみに、この旅の間、スーツケースとの戦いが何度となく繰り広げられる事となる。
皆様も、長期旅行をする際は質の良いスーツケースで行ってください。当たり前か。
モナの優しさと(途中でスーツケースを交換して移動してくれた)、MAP読解力のお陰でなんとかホテルに着いた。友人様様である。
ホテルは簡素でこぢんまりとしているが、清潔な感じだった。しかし、ライティングが全体的にほの暗く、エレベーターは1人とスーツケース一台が乗るのが精一杯で、閉所恐怖症の人なら発狂するレベルだった。狭いところが苦手な私は、かなり恐怖した。乗っている間も、今エレベーターが止まったらと考えると首筋がヒヤリとした。いまだに夢に見る恐怖体験であるが、7階の部屋までポンコツなスーツケースと階段移動するのは体力的に難しく、滞在中はエレベーターの恐怖を味わうこととなった。
それはさておき、その日は荷物を部屋に置き、近くのスーパーで夕食を買い簡単に済ませて就寝した。
明日はモンサンミッシェルに向かう。
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