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本は作るだけが仕事ではない?

はじめて本を作るときに大事なことのひとつが構成だと思います。いわゆる起承転結ですね!もちろん私は起承転結を考えて文章を考えたのなんて大学のレポート以来したことがありません。(レポートもできていたのか…)
さて、著者さんのOKのお返事と社内の企画会議を通りましたが…はて、何から始まるのか?というレベルなわたし。
産前までは進行を担当していたが、コミックをよく作っていた編集さんと進行のやりとりをすることが多かったため、文字ものよりはなんとなく作り方を分かっていたが、基本的に文字化されたものが編集さんの手元にあるところからしか見ていなかった。
しかし高校生のころから漫画家活動をしている著者さん。しかも超大手出版社での連載経験あり!鍛えられている!
すでにInstagramに連載中だった胎内記憶に関する漫画をどう書籍の形にするかばっちり構想ができていました。
ということで「ではネームお願いできますか?」と。著者さんに丸投げ。

そして名ばかり編集のわたしはひたすら待つだけ!
たボーっと待っていたわけではありません!

わたしがしたことは・・・

スケジュールの決定

いつ刊行するのか?そのためには
・著者先生にいつまでにネーム・原稿をあげてもらうのか
・情報解禁日はいつにするか
・販促開始はいつから

特に印刷所への入稿リミットは大事になるので事前に共有します。(この辺は得意でした!)

今回はすごく大切な情報解禁についてです!
書店さんには大量の本が並んでいます。その中で発売時に5冊、10冊、はたまた50冊と並べてもらってお客さんに手に取ってもらうのは簡単ではありません。
そこで、著者さんのファンのかた、SNSのフォロワーさんには絶対に告知をする必要があります。
出版界の誰もがチェックする⁉と噂のAmazonランキングや楽天ブックスランキングには芸能人は言わずもがな、SNSで活躍している方が書籍発売の告知をすると必ずと言っていいくらいランキング上位に入ります。
単純に予約(売上)が入ったというだけでも大変うれしいことなのですが、他にも嬉しいことが!
それは、本のこと、著者のことを知らなかった人の目にも止まる可能性がぐっと高くなるのです。
出版社がより多くの人に本の存在を知ってもらうためには【広告費】を使ってネットや新聞、交通機関などに広告を出します。なので広告費をつかわずに露出が増えるのは大変ありがたいことです。
少し話が逸れましたが、ネット書店のランキングは今や出版界のほとんどの人がチェックします。予約が多く入っている本だったら書店さんも置かないわけにはいきません!(よね?)
『おかあさん、お空のセカイのはなしをしてあげる!』の告知時にはおかげさまで多くの方が予約をしてくださりAmazonランキング10位以内に入るほでした。感謝。。。この時は著者さんからの情報発信と一緒に本を売っていこう思っていただけることがすごく大切で重要なんだなと感じました。
結果として初版部数も予定より増え価格も下げることができ予約してくださったフォロワーさんたちにも少し恩返しができたかなと思いました。

編集といっても本自体を作るだけでなくどんな本にしてどうやって売るのがいいのかまでイメージしなくてはいけないのだと改めて実感しました!

後に著者さんから届いたネームの完成度が高すぎてビックリした話も後に画像つきで公開できたらなと思います!

じつはこの記事は下書きにいれたままかなりの時間が経っていました。
いい文章かどうかは一度下書きにいれて少しして読み直すとよい、と聞いたことはありませんか?

検証結果:時間が経ちすぎると自分の環境や気持ちが変わっていて判断つかなくなる…=いまいちということなのか…

自分の文章を人に披露するのは相変わらず恥ずかしいですが勉強だと思ってまた書きます!!


追記
書店さんへの初回の搬入数(取次さんからの納品数)の決まり方は各社でかなり違いがあると思うので今回は触れずにいきました。すべての出版社に当てはまるわけではないですが初回の搬入数はこの動画のような場合もあるようなので参考までに…


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