193/きれいな字に憧れます
久しぶりに万年筆で手紙を書いた。
宛先は高校三年の時の担任の先生。
2月にあった「還暦を祝う会」の資料を送ってくれたので、お礼と近況報告をと思いペンをとった。
先生は国語の先生だったけれど、昔から字が下手くそだった。
国語の先生だからといって字は上手じゃなきゃいけないってことはないけれど、それにしても…だった。
今回久しぶりに手紙を書いて、自分も字が下手になっていることに愕然とした。
最近は用事があるメールやLINEで済ませることが多い。
電話だって面倒に思える。
こちらが都合の良い時間に書いて送って、相手も都合の良い時に読んでくれたらいい。
要件が伝わればそれでいい。
書くことが減った字は、老化と共にやってきた目のチラつきも加わって、隙間が多くてバランスが悪い。
要件は伝わるかもしれないけれど、読んだ先生は「下手くそ」って思うだろうな。
書く相手のことを思いながら便箋や封筒を選び、切手も記念切手など特別なものにする。
ボールペンではなく万年筆を使う。
これで字がきれいだったら言うことない。
きれいな字に憧れるなぁ。
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