年頭の妄想

一昨日、息子一家は帰って行き、お節料理も食べ尽くして正月の残像は消えた。大災害や大事故で始まった不安な年明けとなった。今年は攻めよりも守りを固めることの方が大事かと・・・。

石原慎太郎さんが、死後出版するように言い遺し、その通りになった自伝の中にかの有名な宇宙科学者ホーキングの講演会に参加した時の記述があり、印象に残っている。その講演のなかでホーキングは、地球のように高度に文明を発達させてしまった生命体は宇宙時間で言うと一瞬のうちに滅びてしまうのだと。占い師ではなく知の巨人の予言。そこで、石原さんが宇宙時間の一瞬とは地球時間に換算するとどのくらいかと質問すると、概ね百年くらいとの回答があったそうな。昨今の、現実味を帯びてきた核戦争や温暖化にともなう災害の甚大化などを考える時、この予言を単なる絵空事と笑い飛ばすことはとてもできない。
人類が絶滅した後の地球は・・・?微生物なり、何らかの生命体は生き残っていると仮定すると、温暖化した新たな環境に適応しながら放射能耐性を備えた人類とは似ても似つかない生命体が数億~数十億年かけて出現し、進化を続けるのでしょうか?そうこうしているうちに、太陽のエネルギーも枯渇して地球は完全な死の星になる。
こんなことを妄想する年の初めでした。