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猫は涙がわかる


私の家には
黒猫の元保護猫の「ニケ」というぼっちゃんがいる


出会いから語ると
私の真っ黒い歴史を話さければならないので
ちょっと端折ってしまうが


ニケと出会ったのは
約二年半前

保護猫の譲渡会で
黒くて小さくて
他の猫なんぞ気にせず
ケージの中で遊びまくっていた
この子に出会ってしまう

当時3ヶ月だったニケ様は
市内の公園で、ミャーミャー鳴いていて
風邪をひいている状態で保護されたと聞いた


そんなこんなんで

色々あったのだが

ニケ様は、今2歳半くらい

人間で言うと
大学生くらいの
超思春期、ド反抗期の
お坊ちゃまである


今は諸事情があり
実家で、私の母と父と暮らしていて

私が近々
移住するタイミングで
きっちり環境を整えてから
一緒に生活する予定だ


しかしながら
動物の可愛さというのは恐るべしで

今まで
動物と触れ合ったりする姿を見たことがなかった
私の父までもが

ニケ様をお迎えしてから
メロメロになっている

目に見えて
鼻の下を伸ばすようなことは無いのだが

気がつくと
テレビで今まで観てた?と思うような
動物番組を観ては
微笑んでいたりする


そんな下僕たちをよそに
ニケ様はなんとワガママで
シラーっとしている

私と二人きりの時じゃないと
私に擦り寄ってこないし
ゴロゴロ鳴きながら
一緒に寝ることがない

そんなツンツン思春期真っ只中のニケ


思えば3ヶ月で私と出会ってから

ニケは、私の傍で
何度、私の鬱な姿を見てきたことだろうか


ギャンギャン泣いている時はもちろん

誰にもバレないように
しくしく、息を殺して泣いていても


なんとニケは

すぐに寄ってきて
顔を舐めて
隣にそっと寝転んでくれる


どんなにつんつんしていても

私が泣くと
必ず、そっと寄ってきては


私は泣き止むまで
隣に居てくれる


そんな可愛いニケを見ていると

ごめんね…と言いながらでも

すっと

涙はどこかに飛んでいく気がする



猫は犬のように

飼い主に従順ではないし


ましてや
よく動画で見るような

あぁ、なんて可愛い天使…と思うことより


この悪ガキめ!
このこのこの!
なぜいうことを聞かんのだ!!


と思うことの方が多いくらいで

私や母なんかは
毎日腕に、生傷を作って
ヒィヒィしている

そんなニケでも


私の涙にはすぐに反応し
理解しているかは別として

そばに居てやるか…なんか泣いてるし


さり気ない優しさを私にくれる


そんなニケ様と
今はちょっと離れ離れで

母と父にこれでもかと言うくらい
高待遇で愛でられているであろうが


私の可愛い
黒いお坊ちゃんが
いつまでも私のそばで
のんびり過ごせますようにと思う

Twitter(まぴこ@絵本アカウント

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