見出し画像

屋久島、2泊3日ひとり旅~予約編~

このボタンをクリックをするか否か。

PCを開き、ベッドの上で悩むのは来週の屋久島旅行の予約ページだ。

10月15日から20日までの6日間、計画休暇という名の有給消化で休みを取ることを今年4月の段階で決めていた。

しかしこのご時世、旅行は鼻から諦めていたのでこれっぽっちも頭になかった。

状況が変わったのは10月に入ってからだ。

縁もゆかりもないと思っていたGOTOキャンペーンに東京が追加された。コロナについても特効薬がないにせよ状況が分かってきており、各人の対策もとれている。

6日間も休みをとって、何をするんだろう…?

休み明け会社に行ったときに「休みは何してたの?」という絶対されるであろう質問に「何もしなかった」と言ったら、『趣味もないのか、つまんねえ奴だな』と思われる。

何もしない罪悪感に駆られ、焦って旅行の計画を立てようとするが1週間前の直前しかも平日に旅行にいける友達なんて見つからない。

とりあえず楽天トラベルを開く。

どうせなら絶景が見たいなあ

瑠璃光院・尾瀬・星のや富士・屋久島…。

京都の紅葉の見ごろは11月、今はまだ葉っぱが緑色だ。

花で有名な尾瀬はもちろん花なんて咲いていない。

星のや富士はシンプルにひとりで行きたくない。

となると屋久島か…?

正直気乗りはしていなかった。

屋久島といえば縄文杉だ。縄文杉に行かずして屋久島に行ったとは言えない。(もちろん勝手に思っているだけである)

しかし縄文杉までの道のりは22㎞、往復で10時間は掛かる。そして屋久島は雨が多い。雨の中のトレッキングは体温も奪われ、足元・視界も悪く過酷だ。

体力はあるほうで登山も何度かしたことがあるが、一度山でお腹を壊してからは山へ向かう足が遠のいてしまっていた。

山はトイレが少ないのだ。またきちんと整備されているとも限らない。以前行った山で4歳くらいの女の子が暗くて汚いトイレにギャン泣きしていた。

どうするかな~・・・

とりあえず見積を出すため予約ページを進める。

飛行機・宿を選択、必要事項を入力して出た見積金額は3万円。さすがGoToキャンペーン、破格だ…。

PCの前で2~3分もんもんと考える。

このボタンをクリックすれば、来週の休みは大冒険だ

そう思うと勢いで予約確定ボタンをクリックしていた。

こうして2泊3日の屋久島ひとり旅は突然に訪れたのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?