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中1の息子と富士山🗻チャレンジ⑥

6合目の山小屋ゾーンに入ってからは
山小屋ごとに
標高が上がるごとに
同じ場所の景色のはずなのに
全然 違って見えるのが
ホント不思議な感覚でした。

6合目のジグザグ道と
階段や岩場の道を終え、
宿泊する山小屋のある
7合目に突入。

そして
一日目にめざすは
7合目後半、赤い鳥居が目印の
鳥居荘さん

この7合目に突入してから
赤い鳥居が見えるのに
距離が
縮まらないこと…
縮まらないこと…
いつまでも
鳥居が小さいまま(笑)
アレっ?
笑うしかない(笑)

鳥居荘さんの手前の山小屋から
鳥居荘さんまでの岩場が
一番やばかった。

私も息子も少しふらつきが。
疲労なのか
高山病なのかの
判断がつかない💧

ま、歩けないほどでもないので
進むしかない。

夕方17時半くらい
時間も時間で
他の登山者さんも
各山小屋に宿泊されるため
上に登るほどに
人が減っていって
圧迫感なく
自分のペースで登れたのが
唯一の救いでした。

ようやく赤い鳥居をくぐり、
振り返って見た景色は
何とも言えない 
とても静かで
優しい感じがしました。

後ろが詰まってしまうので
すぐに山小屋に入り、
まず、登山靴を脱いだ時の
解放感と言ったら!!

そして、
夕食のカレーの匂いを横に
お部屋へ移動。

夕食までのお部屋で
靴下脱いで、汗拭きシートで
足を丁寧に拭いて
少し横になった時の
有難さたるや~。
天国かと思いました。

一方 息子は
この解放感で
緊張の糸が切れたのか
食事あたりから
一気に調子を崩してしまい、
カレーも全部は食べきれませんでした。

すぐに部屋に戻り
胃薬を飲む。

高山病であろう となり、
息子の意志を確認し、
二人が納得した上で
ここでリタイアを決意し、
添乗員さんにその旨を伝えた。

行きたくなったら
きっと機会はやってくる。
今日はそうじゃなかったというだけ。
と。

今は行きたいとは思わんけどね(笑)
と、少し照れくさそうに
笑ってごまかしていた。

リタイアに対し悔しいというより、
息子には尊敬の感情すら湧いた。
決意した後の
ちょっと青白い横顔は
凜としていて
綺麗でカッコよかった。

どちらかが体調不良になった場合は
リタイアすることは
お互いに決めいていた。

とはいえ
中学生である。

大人でも
ここまで登ってきた労力や
次にできる挑戦もいつか分からない。
なのでサンクコストを考えて
諦めきれず無理しがち。

それでも、息子は潔かった。
調子が悪い時の決断だったからかもと
少し休んで調子がよくなった後に
再度 意向を確認した。
潔く、悩んだり決意を変えなかった。
後悔もしないと言い切った。

理由は
自分のわがままで
みんなの足を引っ張りたくない
とのこと。

息子よ。
マジでかっこいいよ(`・ω・´)b

私は
この息子の顔を見るために
今回富士山を登ったんだと知った。
私も後悔はないと確信した。

お陰様で
私は普段よく歩いているせいか
そこまで体調は崩さなかった。

共倒れだと
ちょっとやばかったかな?

息子の調子も少し落ち着いて、
ご来光時間までゆっくりできるので
就寝前のトイレついでに
息子と景色を見るため少し外に出た。
(登頂する方は18時すぎには就寝)

何にも邪魔されない空が
とても広く、
黄昏時の夕日が息をのむほど
きれいでした。
雲が目線より下なのも
頭がバグった感じでした。

これが富士山なのかぁと
思わず呟いていました。

あの美しさを
写真では伝えきれないのが残念です。

鳥居荘さんの様子をお伝えします。

新型コロナ対策として
一部屋ごとに仕切りとカーテンがあり、
衛生的なマット、寝袋、
電気にコンセントと
設備は想像以上にとっても快適でした。

トイレも和洋共に揃っており
同じ建物でしたが男性用もありました。
高山での水は貴重なので水道ではなく
バケツに汲み置きで
杓子で手を流すスタイル。
夏なのに 
とっても冷たかったのが
印象的でした。

山小屋は他者の気配を感じて
寝れないからしんどいと
経験者の方から聞いていたので
覚悟していました。
しかし、想像以上に快適でした。

確かに隣のや周りの入れ替わりで
完全に落ち着ける時はありませんでしたが、
標高2900メートルで
こんなに快適に横になれるだけでも有難い。
これ以上求めることは無いと思います。

とても笑顔がステキで
仕事はテキパキと
カレーも美味しかったですし、
何より、どの方もとても親切で
感謝しかなかったです。

寝る前のお手洗いで
仲間で食事をされている様子が
とても仲睦まじくて
癒されました。

もちろん、皆さんが寝ているので
ワイワイするわけではありません。

しかし、言葉は交わさなくとも
今日もお疲れさまでした と
お互いに労いあう感じが
伝わってきたのです。

空気の薄い
こんな大変なところで
このように働いて下さることに
感謝しかありませんでした。

確かに夜中の出発などで
寝れませんでしたが、
ご来光の時間まで
ゆっくり過ごせたのは
よかったです。

息子は意外に眠れたそうです。

次回に続きます。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

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