実をつけるまで
植物は種から始まって、根を張って葉をつけて、ぐんぐんと成長し、やっと実をつける。根が腐ってしまうと成長が止まってしまうが、腐らずに成長し続けていれば、やがて実をつける。
それがどんな場所でどんな風に実をつけようと、必ず見ている人がいる。
時に腐りそうになるが、腐ってしまったら二度と実は付けられない。実をつけるまで、それがどのくらいの時間なのか分からないが、とにかく成長を続けることが最も近道なのだ。
金木犀があちらこちらで咲き乱れて、あの良い香りがする。秋晴れが、湿った地面を乾かして、風が香りを運ぶ。綺麗な色や、その香りに惹きつけられて、私はしばらく眺めていた。
どんな状況も受けて立って、決して成長を止めてはならない。実をつけるまで続けなければ、誰にも何も届かない。
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