青白い残響が聴こえる
日記を捲りながら当時を振り返っていたからだろうか。
今週は2011年のことを思い出してばかりいる。
日本が悲しみに暮れていたあの年、わたしは1年を通してJames Blakeの音楽をよく聴いていた。その年の秋に初来日した際は、東京のチケットがすぐに完売したことで名古屋のライブ会場まで遠征した。仕事終わり、そのまま名古屋に向い帰りは夜行バス。ライブ会場で体験した重い低音の残響と彼の透き通るような声がまだ耳の奥に残る明け方、新宿駅のバスターミナルからまた仕事に向かったのは、当時