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私たちMaorisサークルの中身を少しご紹介させていただきます

私たちMaorisは「発達促進を学ぶサークル」を運営しています。

私たちの「もちあじ」

療育先進国といわれるアメリカにて特別支援教育の修士をとった後、実際に現場を経験して帰国した専門家。そして、日本での療育と幼児教育を経て、現在はオーストラリアでインクルーシブ教育を受けるダウン症の子を持つ親(私)。
「特別支援教育の専門家」と「親」という相異なる立場が運営側にそろい、日本だけではなく海外の療育を知る「目」がある。これが私たちのセールスポイントです。

サークル内では、専門家がメンバーのためだけに「専門性の高い情報(発達に遅れのある子供たちを育てるためのもの)」と「あたたかい気持ち(これが大事)」をまとめて記事にしたものを公開しています。

東京慈恵会医科大学精神科の井上祐紀准教授からのメッセージ

第一回目のゲスト専門家としてMaorisに記事を提供してくださったのは、東京慈恵会医科大学精神科の井上祐紀准教授でした。井上先生のご専門は「児童精神医学」で主にADHDの研究をされていらっしゃいます。

発達に遅れがある子どもを育てていると、ついつい「これもできない」「あれもできない」と我が子の弱みに目がいってしまうことが多くありますが、先生は長年の児童精神科医としてのご経験をもとに、子どもの「強み」に着目して育児をするスタイルを提唱されています。
このように様々な問題を抱える子どもを「強みにあふれた存在」として理解するための手順と枠組みに形象化したものが、先生がご考案された「ストレングス・トーク®」になります。

Maoris:どうしても子どもの弱みが気になってしまう時があります。そのような時の対処方法を教えてください。

井上先生:子どもが大人たちの期待に添いにくい状態になっているともいえるかもしれません。また、大人たちは子どもに大きな期待をしていることが多いです。このことをストレングス・トークでは“期待のスポットライト”と呼んでいます。我々は子どもたちにどのようなことを期待しているのかについて自覚的であるべきでしょう。
(Maoris発達促進サークル内の記事より抜粋)

ダウン症の娘を、一人前に育ててあげたいと思うからこそ、娘がもつ問題や障がいにばかり目が奪われてしまう時期がありました。娘が今までに出会ってきた大人たちの中でも、その時の私のように、「娘」ではなく娘の「ダウン症」ばかりを見る人もいました。
そういうときは、私も行き詰まるし、何よりも私の大事な娘から笑顔が減ってしまうのです。
今も娘から笑顔が減ると、ありのままの娘をきちんと見つめていられたのか、私がつくりあげた像を娘に勝手に押し付けていなかったかと、まずは自分を見つめることにしています。

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楽しいサークル活動

サークル内では、上述で「アメリカ帰りの専門家」として紹介をした療育セラピストと私が、その時々の専門家からのテーマをメンバーの仲間と一緒にお茶を飲みながらZOOMで話して学びを深めています。楽しいですよ~

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*Maorisメンバーのプロフィールはこちらからどうぞ:https://maoris.jp/


*井上先生のストレングス・トーク®︎が書籍化されました
https://www.amazon.co.jp/ストレングス・トーク®︎-行動の問題をもつ子どもを支え・育てる-井上祐紀/dp/4535563896


 


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