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『ヒゲのウヰスキー誕生す』読書感想文

おととい『ヒゲのウヰスキー誕生す』を読み終えました。
日本人として初めて本格的なウイスキー造りをした、竹鶴政孝(1894-1979)のお話です。

政孝の専門学校卒業から醸造所への就職、スコットランドへの留学にリタ夫人との結婚。寿屋(現在のサントリー)を経ての大日本果汁(後のニッカウヰスキー株式会社)立ち上げ。余市でのウイスキー造りなどなど。
こんなひたむきに生きた人がいたんだと、読んでいて胸が熱くなりました。

政孝はとにかく「ウイスキー馬鹿」。いいウイスキーを造ることで頭がいっぱいで、営業や販売に関しては手薄だったり。
リタは内助の功として描かれることが多いようですが…案外、政孝のそんなところに母性を刺激されたのかもしれませんね。「もう、マッサンったら可愛いんだから」って。いつの世も、女性のほうが一枚うわ手なんじゃないか…と私は常に感じてます。

政孝が生きた時代は、今よりも圧倒的に情報が少なかったはず。海外での生活も、帰国後のウイスキー造りも大変だったことでしょう。そう思うと、今現在ジャパニーズ・ウイスキーが世界的に評価されているのが誇らしく感じます。
今は情報過多で、逆にやりたいことが一つに絞れない人もいる時代。ウイスキー造りに一途な政孝と、それを支えるリタの生き方は羨ましくもありますね。

次に読むのは、これまた竹鶴夫妻のお話『リタとマッサン』です。植松三十里さんは大好きな作家。楽しみだな。
ちなみに真ん中の本は、ウイスキー関連の専門用語を調べるときに使ったものです。コロナが落ち着いたら、ぜひウイスキー工場の見学にも行ってみたいな😊

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