母の日に思い出すこと

毎年母の日に思い出すエピソードがある
それは中学校の卒業式のこと

わたしは中高一貫校に通っていたため
卒業式といってもそんなにさみしい気持ちも
わくわくする気持ちも目新しい気持ちは
なかった

せっかくの節目だからと
担任の先生から
「最後にお母さんに
感謝の気持ちを伝えたい人
前に出て伝えなさい」
と促された


反抗期真っ盛りのわたしは
もちろん手を挙げなかった
いや、挙げられなかった

そのときいつもは無口な
ひとりのクラスメイトが前に出て
「お母さん毎日朝早くお弁当を作ってくれてありがとう」と涙ながらに挨拶した


なぜだか私も泣きそうになり
奥歯を噛み締めた

彼女がすごく輝いて見えた
そのあと何人かのクラスメイトが
彼女に続いたが、わたしには出来なかった

このエピソードを思い出すと
なぜだろうか目頭が熱くなる

わたしの母は今でも元気でいてくれて
目と鼻の先に住んでいる
今日の母の日にも直接
感謝の気持ちを伝えることができる

でもこのnoteを書きながら
私は涙を流している
なぜだろう

10代の頃の長い反抗期
母に沢山苦労をかけたなという
後悔の気持ちなのだろうか

もちろんこれからもっと親孝行していく
でも、あの頃の自分とあの頃の母との
関係性にはもちろん戻れない

母として妻として仕事人として
ひとりの女性である母が
きっと1番葛藤していたであろう
あの時期に“もっと身軽にさせね挙げられてたらなぁ”とあの頃の母の年齢に近づくにつれて
自分がかけた苦労の重さに漸く気がついたのかもしれない

でも気づけてよかった
この気持ちを大切にして
明日からも持ち続けよう
照れ臭くてももう一度
“お母さんいつもありがとう”と
夕ご飯と一緒に気持ちを伝えようと思う

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