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大人はストレスを隠したり我慢できるけど、子どもが体現してくれているんだよね。

11月27日に引っ越しをしました。前の家から車で数分の距離。イギリスでは自分たちで引っ越しをするのが主流なため、バンをレンタルしました。

今回は、賃貸ー持ち家ー持ち家ー持ち家ー持ち家、と5件連なっていて、イギリスではこれをチェーンと呼びます。そしてなんと、この5件全員が同じ日に引っ越します。家を出る時間も決められてないため、自分たちの家に越してくる人たちが外で待っているから出て行かないといけないのに、自分たちが引っ越す先の家はまだ空いてない…なんてことも起こり得ます。笑

さて、イギリスの引っ越し事情はこれくらいにして、今日の本題。


引っ越しって人生の中でも一大イベントで、大仕事でもあります。3歳の子どもにとっては想像をはるかに超えるくらいの出来事なんだと思います。

そしてトップ画にもあげたように、まずはリフォームをしているため、まだ荷解きはしていません。息子が好きな絵本数冊とミニカーなどはあっても、その他のオモチャは全て箱の中。しばらくグダグダ言ったり怒って泣く日々が続き、「あー、引っ越しのストレスが出ているなぁ」とできる限り受け止めているつもりでした。

2週間経ったある日、元気よく朝ごはんも食べて学校へ行ったのですが、先生から連絡がありました。

「この短時間でもう3回ほど泣いているし、お昼ご飯も手をつけない。彼らしくない。」と。

ちょうどこの日の朝、旦那の友人のビルダーが来て、キッチンとダイニング間の壁を取り壊す作業に入ったんです。朝ご飯を食べながら聞こえてくるドリルの音。そして、キッチンからつながる部屋(冷蔵庫や洗濯機、リビングも)の入り口にはビニールシートを貼って粉が家の中に舞うのを最小限に抑えているため、冷蔵庫やその他の食品を取りに行くには外に出て家の裏に回る必要があります。朝ご飯であれこれ食べたいと言う息子に対して、外は寒いし雨も降っているし、それほど時間に余裕も無いし、正直面倒くさいな…準備してたご飯食べてよ〜という気持ちで、彼のリクエストには応えなかったんです。


学校から連絡があったとき、一番に自分を責めました。あー、なんでちゃんと向き合ってあげなかったんだ。面倒くさいを理由に応えないなんてサイテーな母親だ…って。


その数日後、朝からスムーズに事が運ばなくて、旦那にあたり、発狂した私。

理想の家造りを目指して、多少の不便や埃や汚れなど我慢して気持ちをポジティブにって頑張ってきていたけれど、やはりストレスが溜まっていたんですね。


ちょうどいいタイミングで私が参加している月に一度のNVCサークルがあり、息子の話を聞いてもらったときに、メンバーの1人に言われた言葉が心に響きました。

「大人はストレスを隠したり我慢できるけど、子どもが体現してくれているんだよね。」


引っ越してから、息子は思いもよらないことで泣いたり怒ったり、そして食べることが大好きなのにあまり食べない日々が今も続いています。

引っ越しするって、こんなにも子どもに影響を与えているんだなって、子どもばかりに注意がいっていたけれど、それほど大きなストレスであって、大人である私自身にも多大な影響があるということに気づかせてもらいました。

NVCではまず「自己共感」と言われるけれど、今回も自分を大切にすることを思い出させてくれました。

リフォームも頑張ろうっていう気持ちの裏側では、疲れやストレスなどがたまっていて、でも頑張ろうって踏ん張ることでそこに蓋をして見ないようにしていたんですね。

自分に余裕がないと、子どもたちとも本気で向き合えない。

分かってはいても、今までそうやって自分の気持ちに蓋をして進むことが当たり前だったから、なかなか自分に意識を向けることが難しいけれど、今回こうして自分に向き合ういいきっかけをもらえたんだなって思います。


ありのままの私を聞いてもらえて、共感をもらえる人たちがいることに感謝。

リフォームは来年まで続くけれど、自分の気持ちに正直に、きちんと向き合って、進めていければなと思います。


では、また。

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