見出し画像

SDGs「質の高い教育」とは?

Fashionの仕事に関わっている事もあり、昨今のトレンドを意識せざるを
得ないのですが、その中でも顕著なトレンドは、やはり、サスティナブル、エシカル、SDGsとなっています。

また、そうした流れに順応していかなければならない程、色々な問題が
軽視出来ない段階である事も事実です。ただ、SDGsの指標に対する論点が
どこか?ずれている話を、昨今お聴きする事が多々あります。その中で、
自身もこれから色々と経験して来た事を伝えて行く年齢になって来ている
事から、教育に関しても興味があり、調べています。


また、色々と教育関連の関係者が集うワークショップや、セミナー等にも
伺って判ったのは、教育方針としての考え方が二極化している事でした。
その一つ目が、この記事にあるようなアメリカの教育現場で、情報端末を
使った教育方法や、子供の頃からプログラミングを学ぶ教育なのですが、
今から必要な教育なのだろうか?という疑問が多いです。
そんな疑問を
調べていくと、こんな記事を発見しました。

出典:JNEWS

この記事に記載されている情報端末に疑問を持ったのは、インターネット
環境が整っている、限られた世帯でしか活用出来ない事、
自宅に帰って
その端末を使って復習する事も出来ないのでは?という疑問でした。
また、アメリカと日本を比較したインターネット普及率を見ると、最先端
テクノロジーを集結していると思えるようなアメリカですが、やはり、
大陸という事もあり、地域によって普及しずらい場所などもあるようです。下記のグラフから、日本よりもインターネット普及率が低い事が判ります。

ダウンロード_世界経済のネタ帳

出典:世界経済のネタ帳

ただ、地域だけの特性だけではなく、昨今の新型コロナウイルスによる
色々なニュースを見ていると、先進国ならではの色々な問題から、貧困
格差広がっているようにも思えました。
特に、日本のように医療費制度が
整っていないアメリカでこうしたパニックを引き起こすような出来事の
際には、先進国の貧困問題が見えてきます。

そうした中で、こうした教育者の方々が専門分野に集中出来るように、
情報端末のメンテナンスなどを省く技術自体は良い事であり、プログラ
ミングなどの学びは、どちらかと言うと論理的思考を鍛えるための学び
なので、悪い事ではありません。
また、出来るだけ自然環境を保護する
ためにも、紙の利用を減らす事も環境に良い事に繋がります。出来るだけ
アナログ的な作業を減らすという事は自然環境を保護するという観点など
からも良い事だと
思います。ただ、SDGsで掲げられている17項目の中で、1番目の項目「貧困をなくそう」についての個々の懸念があります。

図1_貧困を無くそう

目標1:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ


この項目を考えるにあたり、私達は、ついつい貧困層をイメージしやすい
ような、途上国の子供達の画像が添付されるため、認知バイヤスによって
貧困=途上国と捉えて考えがちです。
ですが、この項目の内容を良く読んで
見ると、以下のような内容がしっかりと明示されています。

”貧困とは単に、持続可能な生活を確保する収入や資産がないことではありません。それは飢餓や栄養不良、教育その他の基本的サービスへのアクセス不足、社会的な差別や排除、さらには意思決定からの除外など、多様な形態を取って出現します。持続可能な雇用を提供し、平等を推進できるよう、経済成長を包摂的なものとしなければなりません。

出典:国際連合広報センター

こうした文面からも、貧困層=途上国だけの問題ではない事が判ります。
また、先進国の「基本的な教育サービス環境」は、情報端末の利用に
よって貧困格差が広がっているのではないでしょうか?

Fashion関係の仕事を体験してきた自身が、何故?こうした教育問題に
興味を持つのか?と思われる方々もいらっしゃるかも知れません。
元々、SDGsのような国際的な指標は、人と人との共存を維持しながら
自然環境とも共存して生きていく上で、当然の事だったのです。ただ、
こうした指標の中には、循環型社会を踏まえた時に、指標だけでは見えて
こない疑問点も多かった事から、これから専門職の方々にも、こうした
指標についても、伝えていく立場として、教育関係の目標にも興味を
持った次第です。

また、先進国だからこそ、改善して行くべき内容が沢山あるように感じ、
興味を持ちました。そうした事がきっかけですが、自身としては、
どうしても五感を使って作業をしながら学んできた専門職という経験が
長いため、冒頭でお伝えした情報端末を使っての教育って本当に、
これからの子供達にとって必要な事なのだろうか?もっと、大人になって
から使っても、問題はない事なのでは?そう感じた次第です。

特に子供の頃は、色んな物や自然環境、他者とも触れ合いながら、五感を
磨いていく事の方が大切であり、また、昨今、大人でも子供の教育でも
トレンドとなっている「アート思考」「デザイン思考」の本質に近づける
ように思えます。

また、子供の頃から、脳にも直結している細かな神経が集中する指先に
一定の堅さと、サイズだけに慣れさせてしまう事、一定の環境下でしか
学ばない事に疑問が多々あります。また、自身で自ら答えを探しに行く
のではなく、探してくれる場所に留まる事。限られたコミュニティのみで
学ぶ事に疑問を持ちましたが、調べていくと、アメリカでは教育格差が
広がっている中で、新たな取組みによって教育格差を軽減している記事も
見つけました。こうした考え方が日本の教育関係者の方々にもあります。
こうした教育方針が、日本でも論じられている二つ目の方向性です。

また、ヨーロッパでも似たような取組みがされています。

こうした記事を見て、やっと安堵しました。気になる事、特に子供達の事に
なると自分の仕事をほったらかしてまで、調べてしまう悪い癖があるのですが。。。今日は、素敵な記事を読めて、良かったです。

そして、こうした学びは、日本古来からあった学びのように思います。
手仕事などの自営業者の方々が町全体でコミュニティが形成されていた
時代では、どの子供達もご近所の大人に両親と同じように怒られ、両親も
また、怒ってくれた事に感謝し、何が悪い事なのかも共有出来る環境下が
身近にあったように感じます。

現代の日本では、24時間365日のサービスが増えすぎて、確かに便利
ではありますが、同じ時間を家族、親族、友人、仲間と共有できる
機会が減ってしまった事からも、子供達が大人抜きで喧嘩の原因を
探求し、解決できる指針や術を見失っているようにも感じます。また、
こうした人材=人財を大切にする場所で、同じようにこれからの
子供達に、身近にあるSDGsに繋がる学びを「オリジナルカード」を
通じて創られている方々がいらっしゃいました。

きっと、こうした学びを得た方々なら、日本国内の教育現場で見え隠れ
する格差問題を、より良い方向に導いてくれるように感じます。
少し活動の目標設定額が高すぎるようにも感じますが。。。

それだけ思い入れがある学びだと思いますので、少しでもこうした
若い世代の方々の教育活動にエールを送っていただけると幸いです。

出典:note 関西学院大学 湊ゼミ 


#教育  #SDGs  #関西学院大学 湊ゼミ  #JNEWS   #M☒A☒O


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?