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ヒヤリングが上手な人から学ぶこと

何かを解決したいとき、その解決方法をよく知っている人に聞くことは、大きな近道のひとつ。

さらに、自分のことを何も知らない人や初対面の人に、相談してみることも良い方法だということ。

ヒヤリングをしてもらう機会がある中、そういった良さを身を持って感じている。

なぜならこれまでの人生において、誰かに相談するといった記憶がほとんどなかったから。

学生時代、クラスでカウンセリングが設けられた際も、何かを打ち明けることは一切無かった。
「悩み事があったら、いつでも相談してね」と声をかけてくれる人もいた。
手を差し伸べてくれる優しさを感じながらも、私は見つめるだけで、助け船を求めることはしなかった。

進路も恋愛も、自分で決めた上で報告するようなタイプだ。

相談する前に、自分の考えは既にまとまっている。
それを誰かに話したところで、否定されたりするのが怖い。
それだけの理由で、相談する必要は無いと思っていたのは、つい最近までの話。

ある経験を初めて行うことになったとき、1番最初に何をするか。

きっと、多くの人はその経験をしたことがある人からの情報を仕入れるだろう。
今の時代なら、ネットで簡単に知ることができる。

思えば、私もネットで検索することで、悩みを解決していることが多い。

そこで、不安を解消するには、経験者の言葉や助言が最も効果的だと気づいた。

先日、キャリアコンサルタントの方に、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらう機会があった。
ヒヤリングしながら、私らしいアピールができるように、バージョンアップしていく。
採用側と志望側(私)の双方のバランスを見ながら、スピーディに解決していく光景は、まさにプロの技で圧巻だった。

このとき、私は人に相談をするという実感を得た。モヤモヤが晴れに変わっていくような感覚。
言われるがままの通りにするような印象を受けなかったのは、ヒヤリングレベルが格上だったからだと思える。

最近、クライアントがお客さんにヒヤリングする想定で、マンツーマンになって対話する授業があった。

ペアになった人のヒヤリング能力が高くて、個人的に嬉しいと思ったことをメモしていたので、ここでも残しておきたい。

  1.  項目ごとの終わりに、「他にありますか?」と聞いてくれる

  2.  1つの言葉から派生して、新たな言葉を生み出してくれる

  3.  イメージするものを一緒に決めていく上で、最終決定権を与えてくれる

この部分がとても丁寧だったこと。自分よがりにならず、相手に委ねながらも提案ができるといった、圧倒的コミュ力に脱帽だった。

相談後、スッキリとした心になるコツは、こうした点をちゃんと押さえていることが重要なのかもしれない。

このメモをそのまま相手に伝えてみたものの、「褒めすぎですよ」と謙遜していた。とても素敵だと思ったし、私も頑張って参考にしたい。

ヒヤリングを通じて、人に相談することの良さを知れたのは、生きやすい人生を送ることにも繋がっているはず。

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