弱さを認められるという強さ
前の職場にいた約5年前の私は、仕事的には本当に恵まれていた。
でもあらゆる角度から、これでもか!!というほど「自分」に向き合わされて、本当に苦しいほどに突きつけられて、でもそれでも「自分」を認められなかった。
絶対に認めたくなんかなかった。
しんどかった要素は本当にたくさんあったけれど、その中の一つに、一人の先輩の存在があった。
彼女は羨ましいほどに人付き合いが上手で、優しく受け入れるじゃなくて、きちんと自分の意見も言える。
太陽みたいな女性。
先輩だけど同い年だったり、いろんな共通点もあったりで、本当に濃い時間をすごした。
『私がnoluちゃんならもっと幸せ感じてるわ』
私にないものをたくさん持ってる』
ふとした会話からこう言われた時、はっとした。
本当に、彼女が私なら、私という存在はもっと幸せを感じていただろうし、もっとたくさんの「ある」を見つけられていたと思う。
彼女が私になれることなんてないし、なってみたらの想像も、ただの空想でしかないけど。
でも、そんな気がする。
その時初めて、自分がかわいそうになった。
眩しすぎる彼女を見て、嫉妬して。
自分の中のキラキラには、蓋をして。
いくら素敵なものをもっていたって、使う本人がそれに気づかないと、意味がないなと感じた。
時間はかかるかもしれない。
自分の全てを好きになったり、誇るなんてことは、できないかもしれない。
むしろ、向き合えば向き合うほど、弱さばかりに目がいくかもしれない。
でもその弱さを認めて、自分を無い物にせず、スポットをあててあげられることが、強さになるんじゃないかなと思う。
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