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座り心地が重要なソファをオンラインで購入してもらうにはどうしたらよいか。

皆さんこんにちは。
MANUALgraph PR担当の佐野です。

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都内の人気カフェをMANUALgraphのソファが占拠するプロジェクト「LOMOND TARTAN JACK @TOLO COFFEE&BAKERY」が10/7より無事スタートすることができました!プロジェクトスタートに至った経緯は、前回のnoteでもご紹介させてもらったのですが、そもそも、この企画をお伝えする上で外せないのが、本文中でも紹介している「EXPERIENCE SPOT」という存在。

今回は「EXPERIENCE SPOT」とは一体どういったものかについてお話したいと思います!

「EXPERIENCE SPOT」
そのままの意味で「体験する場所」と位置付けていますが、現在、お店以外でMANUALgraphのソファを体験できる場所(スポット)が7カ所あります。宜しければ、こちらを覗いて見て下さい!↓↓↓

スポットを設けた理由。
それは、ブランドの根幹でもある「卸をしないこと」が大きく関係します。
下の図の通り、従来のブランドは作り手と売り手が別々に存在していて、その間には卸業者がいます。
一方でMANUALgraphは卸業者をはさまない、いわゆる工場直販の体制をとっています。

中間比較のコピー (1)

「若い世代にも品質の良いソファを適正価格でお届けしたい」
そんな代表鈴木の想いから、あえて卸をせず自分たちで販売する方法を選びました。卸をしないということは中間マージンが商品に加算されないので、本来の価格でお客様にご提供できるわけです。

普通に考えれば、高品質でリーズナブルな価格で購入できる工場直販の商品がいいですよね。

しかし、工場直販の体制をとる(卸をしない)ということは、イコール小売店に流通されないということでもあるので、従来の体制をとるブランドと比較すると、触れる機会や、知ってもらえる機会は圧倒的に少なく、そもそも存在に気付かれないことがほとんどです。

さらに、MANUALgraphは静岡県の裾野市という、静岡の中でもちょっとマイナーな市にあり、以前公式noteでもご紹介したことがあるくらい辺鄙な場所にあるお店。

地元の方でも初めて知ったと言われるくらい奥まったところにあるので、僕たちは皆さんに気付いてもらえるように、オウンドや外部メディアを通じて必死に発信しています!

ソファといえば座り心地。
たとえ僕たちの存在に気付いてもらえたとしても、その後に立ちはだかる「ソファ」という商材の壁がなかなか手ごわい。メデイアを通じて品質はお伝えできたものの、感触までは100%伝えきれません。

ホームページ上には沈み込み具合が分かるような写真であったり、硬さや柔らかさを独自に数値化した図を載せたりと視覚的に理解してもらえるように工夫してをしてきたものの、そこは感覚の世界。
一人ひとりの好みが違います。

やり取りの中で、近隣にお住いの方であればお店での着座をご案内しますが、遠方にお住いの方にソファの座り心地をどう伝えて理解してもらうかは、いつも悩ましいところです。

例えば、化粧品のように検討段階で小さな簡易サンプルを送り、使い心地を気に入ってもらえたらネットから購入できるようなオンライン上だけの導線設計はとても難しく。同じ要領で一定期間をソファをお貸出しして、気に入ってもらえれば購入してもらえるような仕組みを設けるにはリスクが高い。かといって、お店のある裾野市に来て座り心地を確かめて欲しいとそのまま伝えるのも少し気が引ける。しかし実物には座ってもらいたい。んー...

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そこで僕たちはソファだけでなく、ご来店のタイミングで一緒に楽しんでもらえるような地域の魅力(キャンプや温泉など)を合わせて発信し、足を運んでもらうためのハードルを下げる取り組みを行ってきました。

一方でそんな時間とお金をかけられないという現実も。
こうしたもどかしい状況の中、考え付いたのが県外でもMANUALgraphを試し座りできるスポットを県外に作ってしまおうという発想でした。
この発想下ではソファという商材が好転し、特に相性の良いカフェとの提携は早い段階で成立し、一部ではありますが、コストをかけずに県外でも座り心地を試してもらえることが可能になりました。今では各スポット先にQRコードを設置して、お店に来ずともお目当てのソファを体感しオンラインで購入できるようになっています。

なぜ体験(EXPERIENCE)なのか?
本来であれば静岡に来なくては座ることができないソファの座り心地を県外でも体現できる。そんな地方のものづくりを体験できる場所として、ただのスポットではなく、あえて「EXPERIENCE SPOT(体験する場所)」としました。

終わりに。
コロナウィルスの影響からインターネットを通じたコミュニケーションはこれまで以上に加速し、当たり前だったリアル店舗での体験は、オンライン上でも同様に求められるようになりました。

追い風となる商品やサービスがある一方で、僕たちのような地方を限定としたお店、かつ「感覚」を決め手とするソファは苦境の時にいます。しかし卸をしないことで実現できる品質と値段を維持させるためにも、EXPERIENCE SPOTを通じた体験をこれからどんどん充実させていきたいと考えています!

是非、今後の展開にご期待ください!!

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