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頼れない、日本(5)

最近、「Books&Apps」 の記事を読むことが多い。上記記事もその一つだ。


記事を読み進めると、次のような note にも出会う。


詳しくは、もちろん読んで欲しい。
ざっくり言うと、トヨタの3年で人事に対する無力感を感じたり、組織でのコミュニケーションの取り方に違和感を持ったり・・・。
彼は、入社する前に抱いていた、組織の在り方とはかけ離れている現実を知り、それを変えたくて、辞めたと書いている。

僕も5回以上の転職をしたり、アルバイトでいろんな企業様で働かせてもらった経験から、「そうそう、そう言うことある。」と、共感している。

例えば、僕みたいな転職回数、多めの人が履歴書送っても、ま、門前払いですよ。なぜか?って、そういう社内規定(転職回数多めの人は「お断り」みたいな)が有るからだろう。

でも、それは終身雇用をするために企業側が用意したのだ。が、今、終身雇用も難しくなっている現実から、若い人たちが、こんな内規見直しません?って提案しても、ほとんど、前例がないを理由にもみ消されるだろう。

じゃ、トップダウンで社長から直接指示してもらいましょうと、言ってみても、そもそも社長も何が悪いのか、どうすればいいのか分かっていない可能性が高い。なぜなら、企業に不都合な現場の情報は、社長や役員の手前で STOP している可能性が高い。それに、黒塗りの車や、重厚な造りの役員室に籠って、数字だけ書かれているような資料を見ているだけでは、本当のことが分かるはずもない。きっと、こんな note があることも知らない筈だ。それに、経団連や政界からの圧力も有るだろうから、「我が社だけ、別行動します。」と言って簡単に通ると思えない。・・・しがらみが多いんですよね。

そんな人等がたまに、表敬訪問か何かで現場に来る。大名行列よろしく、我々労働者は、伏し目がちに整列して待たなければならない。そんな状態で意見なんかできるはずもなく、「ご苦労様です。これからもよろしくお願いします。」と言う、労いの言葉も虚しく聞こえる。

本当にいつまで、江戸時代なのかと思うが、大企業なんかそんな感じだよな。
そして、その下にぶら下がる中小も同じようなもので、大企業が「こうしろ。」と言えば、「Yes」以外の答えはなくて、結構無理があっても、それが普通にまかり通る。
逆に下の者が声を挙げても、何処かで潰される。
もし下の者が、どうしても「こうしたい」と思うなら、薬害肝炎訴訟や、アスベスト訴訟のような長い年月が必要で、人生のほとんどの時間を充てなければいけないのだろう。


日本人は、本音と建前の社会だとつくづく思う。
表では働き改革だ、多様性だって声高に謳うのに、多様性のある人や、やり方を入口で弾いているんだよね。
例えば、前述した僕の転職回数の多さなんかもそれだから、弾かれる。でも、建前ばかりで息苦しくないですか?

そろそろ本音で語ろうよ。


多頭飼育崩壊という言葉をしっていますか?
犬や猫を10匹、20匹とたくさん飼い過ぎて、人が住めなくなったりする状態。
立派に見える企業も、犬や猫みたいな動物(社畜)しかいなくて、人が追い出されるような状態だと、僕は思う。

そんな、夢や希望、将来のある若い人が潰される日本は頼れない。

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