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朝、りんが登校すると、しおん先生と出会いました

りん 「先生、おはようございます」

しおん先生 「おはよう」
「りんちゃんに渡したいものがあるんだけど、放課後時間あるかなぁ?空いてる?」

りん 「はい、大丈夫です」

しおん先生 「じゃ、放課後ね」

リピート対策のマニュアル

リピート対策マニュアル

しおん先生 「これはね、アムールのリピート対策マニュアルよ」
「一条さんと一緒に作ったのよ」「説明するね」

りん 「はい、嬉しいです、有難うございます」


しおん先生から【アムールのリピート対策マニュアル】を受け取ったりんは
リピート対策とは何なのか?
どういう事をすれば、お客様は何度も通ってくれるのか?
リピート対策で大切なのは何なのか?
などについて、しおん先生から説明を受けました。


そして、マニュアルの中身についても、一つずつ丁寧に説明を受けました。

りん 「だいたい理解しました、有難うございます」

しおん先生 「はい、よく理解しましたね」

りん 「これは、私がママに説明するんですか?」

しおん先生 「そうよ、りんちゃんがママに説明するのよ」
「これは一条さんからの提案だから、そこにどんな意味があるのか解るでしょ?」

りん 「うーん、どんな意味があるのか?・・・ですかぁ・・・」
「私がママに説明する方が、ママにとっては解りやすいからですか?」

しおん先生 「そうね、そういう意味もあるわね」
「でもね、もう一つ大切な意味があるのよ、解る?」

りん 「解らないですぅ・・・」

しおん先生 「それはね、りんちゃんがママに説明することで、りんちゃんの理解がさらに深まるからなのよ」
「人は学んだ事を理解したつもりでも、すぐに忘れてしまうもの・・・」
「だからね、学んだ事を人に伝える事で、更に自分の中での理解が深まって、忘れにくくする為なのよ」

りん 「へぇ、そういうものなんですね、解りました」

しおん先生 「そう、一般的には、インプットとアウトプットという言い方をするのよ」
「インプットは勉強して学んだことで、アウトプットは、それを人に伝える事なのよ」
「人はインプットした事を、アウトプットすることで、更に理解が深まるの」
「だから、これをママに伝えることで、りんちゃんの理解が深まってくれるという訳ね」

りん 「へぇそうなんだ、私やってみます」

しおん先生 「うん、じゃ頑張ってね」

晩御飯を食べ終わったりんは、ママにリピート対策マニュアルの説明をします

マニュアルの説明をするりん

りん 「それでね、リピート対策っていうのは・・・初めてのお客様に、また来てもらう為のマーケティングなんだって」
「お客様との信頼関係が大切なんだって」

ママ 「そうね、お客様の気持ちを考えながら接して来て良かったわ」
「気持ちに寄り添う事で、お客様は心を開いてくれるのよ」
「仲良しになったら、また来てくれるとママは思ってるの」

りん 「へぇ、ママって、ちゃんとリピート対策をやってたんだね」
「凄いよ」

ママ 「うーん、なんて言うか・・・」「ママはマーケティングとか知らなかったけど」
「正直な商売って、そういうものだと思うからね」
「気持ちは通じると思ってやってきたんだけど・・・」

りん 「そうか、そこが良いところだったんだね、一条さんが言ってた通りだ」
「これからは人柄の時代なんだって、ママ、良かったね」

ママ 「ところでね、りんちゃん」
「しおん先生にお月謝の話は聞いたの?」

りん 「あぁ、その話ね」
「しおん先生はね、マーケティング戦略学会に提出する研究レポートとして、ママのお店でテストをして欲しいんだって」

ママ 「えっ、テストって・・・」「ママがテストを受けるの?」


りん 「違うよ、そのテストじゃなくて・・・」
「テストというか、実験をして欲しいから、お金は必要ないのよ、って言ってたわよ」
「しおん先生が考えたリピート対策が有効かどうかの実験をして欲しいってこと」

ママ 「あら、そうなのね」

りん 「うん、だから協力してもらえる事が有難いのって言ってたわ」

ママ 「そう、それなら良かったわ」
「しっかりと協力させてもらわないとね」

りん 「うん、いろんな案を出してくれたから、それがどの程度のリピート対策に繋がったのかの結果を知りたいんだって」
「だから一条さんも全面的に協力してくれているの」

ママ 「それは心強いわね、ママも頑張らなくっちゃ」

リラクゼーションサロン売上アップ研究所の誕生

りん 「しおん先生はね、いろんな研究レポートを出していて、前回の研究レポートも表彰されて全国的に有名になってるんだって」
「だからね、一条さんと一緒に本を出すんだって」

ママ 「へぇ~、しおん先生凄いね」

りん 「そうなの、だからね、私もね、リラクゼーションサロンの研究をしているでしょ」
「だからね、勝手にリラクゼーションサロン売上アップ研究所って作っちゃったの、いい名前でしょ」

ママ 「まぁ、リラクゼーションサロン売上アップ研究所だなんて・・・」
「なんかすごい研究をしてる人みたいね」

りん 「うん、だって本当に実際のお店で、考えたマーケティング戦略が通用するかどうかの実験をしているんだから」
「こんな例は他には無いから貴重だよ、って一条さんが言ってた」

ママ 「ふ~ん、そうなのね」「ママにはよく解らないけど・・・」

りん 「いいの、ママはね、このレポートの中から一つずつ試してもらえばいいんだから、難しく考えなくていいのよ」

ママ 「解ったわ」

りん 「とりあえず、3か月くらい試して様子を教えて欲しいって言ったから」
「新しいお客様がいっぱい来てくれるといいね」
「ブログのアクセスも増えてきたから、そろそろ新規のお客様が増えるといいなぁ」

ママ 「そうね、楽しみだわ」
「なんか、りんが大人の考え方になって来ている感じがするなぁ・・・」

りん 「そうかなぁ、大人の考え方かぁ・・・解んないや・・・」

「でも、マーケティング戦略を考える時って、お客様の気持ちになって考えるから」
「人の気持ちを理解する力はついてるかもね」

ママ 「そうね、人の気持ちが解る優しい人になってくれたらママも嬉しいわ」
「まぁ、今でも十分優しいけどね、フフフ」

りん 「もう、恥ずかしいからやめてよ・・」

ママ 「あら・・・照れちゃって・・・」

こうして、リラクゼーションサロン売上アップ研究所が誕生し
親子の楽しい団らんのひと時は過ぎていくのでした。




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