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ミイラと死について

パリのルーヴル美術館にあった3500年前のパピルスで、ミイラの作り方マニュアルが発見されたというニュース

去年、国立博物館に【特別展「ミイラ」永遠の命を求めて】を観に行ったのがまだ記憶に新しいところ。
子供の頃にもミイラ展は行きましたが、最近はまた違った発見もあってとても興味深かった。
日本のミイラも展示されていましたよ。
江戸時代に亡くなった兄弟が、埋葬され気候の関係でたまたまミイラになってしまった、という…、なんとも愛らしい姿が忘れられません。
兄弟が並んでちょこんと座っていましたが、亡くなった時にはまさか令和になってこんなにたくさんの人に会う事になるなんて、思いもしなかったでしょうね。

それはさておき、ミイラ作りについて昔と比べるともかなり色々な事が分かってきたようで、その時も作り方の細かい説明がありました。
ですが今回の発見によってさらに詳細が分かるのかも。

春になったらBunkamuraで古代エジプト展も来るようなので、都内に出られるようになっていたらぜひ行きたい!

インカ帝国のミイラ

実は知人にこのNHKスペシャルの事も教えて頂いて、オンデマンドで観たばかりでした。
数年前、アンデスのインカ帝国で次々とミイラが発見されました。
アンデスのミイラはエジプトのミイラとはちょっと違います。
今も、どちらかというと日本のお地蔵さんみたいに、服を着せてもらってお供え物があり、自宅の庭に安置されています。

名称未設定のデザイン

「死」の捉え方

エジプトのミイラやアンデスのミイラを見て思うのは、私たち日本人と「死」の捉え方が全く違うのだな、という事。
本当は生まれる事も死ぬ事も生活の中にあり、避けては通れない、いつか受け入れなくてはならないもの。
短い命はダメなのか?長生きが最善なのか?ミイラを見ていると自分の死生観について考えざるをえません。

もし永遠の命が手に入ったら?

私は永遠に生きたいか?と聞かれると、「No」です。
やはりいつか終わりがあるからこその、今。
エジプトもインカ帝国も、死は受け入れ、きちんと向き合うためのミイラ作りなのだと感じます。

今日も読んでくださってありがとうございました。


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