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書籍紹介23『9つの性格』(鈴木秀子著、PHP文庫)

エニアグラムを日本にもたらした鈴木秀子先生の入門編です。この本は私の『恩書』であり、その熱い想いはこちらのTwitter(X)スペースで語っています。

第1回エニアグラム学習会

第2回エニアグラム学習会

エニアグラムの発祥は不明で、少なくとも2000年以上前には図が完成されていたと言われています。

研究が盛んになったのは1960年代のアメリカで、鈴木秀子先生が日本に持ち帰ったのが、1980年代、そしてなんと1997年に鈴木秀子先生が出演するエニアグラムの特番が地上波が流れました。

これをリアルタイムで観ていたのが私です。

この番組を観た私は、まず
①血液型占いのようなタイプ分けとは全く違うということ。また、②私自身を説明しているかのようなタイプが1つ目に留まったこと。
の2点に感銘を受けました。

その番組は、パネリストもタイプ分けを既にされており、家族関係に問題を抱える一般人がVTRで流れました。

私の記憶があるのは、問題を抱える3つのエピソード。

①タイプ3の夫とタイプ7の妻(30歳前後)
この夫婦は、よくある夫婦喧嘩ですが、タイプ7の妻がタイプ3の夫にストレートにぶつけますが、タイプ3の夫は負の感情を表に出しません。そのことを妻は「能面みたいに見えることがある」と言います。

この2人の関係性を、それぞれの性格的特徴を教えた上で、修復していくという流れでした。

私の感覚で言えば、タイプ3の男性はエリートモテ男、タイプ7の女性は明るいギャル子(偏見と例外アリ)なので、まさに理想的なカップルといったところですが、夫婦関係となるとそうもいかないので、ぜひエニアグラムを活用してほしいと思います。

②タイプ6の夫とタイプ3の妻(50代くらい)
この夫婦は、夫が妻に愛情表現できないという問題を抱えていました。確か八百屋を2人で経営していたと記憶しています。妻がガミガミ命令するものだから、夫はわざと野菜をぶちまけたりします。

番組の助言もあり、最後には夫が妻に愛を伝えます。「あいて・・・、愛してますから」
噛んじゃいました。仕方がない。よく頑張りました。なんか、今振り返ると、あまりエニアグラム関係ないじゃんって感じですね。憎めない不器用おじさんです。

③タイプ6の男子学生とタイプ8の女子学生
これは合コンでした。10人くらいの学生たちが合コンをしていて、初めはタイプ7の男子学生とタイプ7女子学生が真っ先に仲良くなりますが、最初だけです。

そして、映像が切り替わり、何やらタイプ8の女子学生が、ビールを注ごうとして、タイプ6の男子学生に命令しています。

「角度はこう!ラベルは上!」

番組のパネリストたちは、「嫌だろ、こんな女」と口々に言っていますが、当人たちはとてもウマが合っています。タイプ8は守ってあげたい姉御肌。対して、タイプ6は守られたら忠実に命令に従う人です。

私は子供ながらに、
「良い夫婦になりそうだナー」
と思ったものです。

いつか、この番組を観ていた人と語り合いたいなーと思っています。

さて、書籍紹介ですが、本書はまさに入門編。9つのタイプを分かりやすく説明しています。

各センター(本能・感情・思考)の解説や、ウイング、各タイプ同士の相性などはあっさりとしか書かれていないので、もし、詳しく知りたい場合は、続編を読むと良いです。

しかし、本書はまさに私の原点。何度でも読み返したい1冊です。

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