①海外MBAに行く理由

はじめまして!
2024年9月から、スペイン(マドリード)のIEビジネススクールにMBA留学してます。
留学する1番の理由は起業に挑戦したいと考えたからです。以前から起業に興味があり、ようやく今回その一歩が踏み出せました。
今回は、新入社員の時は役員を目指す!という昭和マインド満載だった僕がなぜ起業したいと思ったのか、なぜ留学しているのかなど経緯を紹介できればと思います。また、このブログでは定期的に留学で学んだことや日々感じたことを紹介していきたいと思います!もし海外MBAやアントレプレナー学に興味がある人がいたら、読んでもらえると嬉しいです。


自己紹介

私は新卒で、保険会社に入社して11年目になります。バックグラウンドとしては個人保険の営業企画と会社全体の経営企画(主にコーポレートガバナンス)。直近では財務省に出向してました。語学に関してはたまに海外出張はあったものの、海外駐在や大学中に留学経験があったわけではないので、ただの栃木生まれの純ドメでマジ卍です。スペイン語に至っては、すぽるとで久保くん(通称:タケ)の会見を聞いたことしかありません(Hola!)
留学は会社派遣ではなく、自費です。海外MBAは学費が高いのでお金がないです。金銭面でとても苦労してますが、その分本気にならざるをえないというのはメリットだとポジティブに捉えています。でもお金はないです。
また、自分1人ではなく妻と一歳半の息子と一緒に移住してます。息子は大きなスイカが書いてあるTシャツがよく似合います。

もう一回青春したい

まず、なんで起業したいと思ったのか、について話します。
大学生の時は起業なんて一ミリも考えず、彼女作りとバイトと彼女探しに邁進していたのですが、社会人になって働くうちに価値観が変わっていきました。大きなきっかけは、会社のお偉いさん(役員一歩手前?くらい)の退職を見た時です。それはお偉かった方が定年退職された日のこと。その人は定年間近ではあったもの偉い人だったこともあって、みんな丁寧に接していました(てか、普通にいい人でした)。けれど、退職する日に大きな送別会があったわけでもなく、退職してからは誰も個別で会ってる様子もなく、会社で話題にもなりませんでした(一回だけ、1人でカレー食べてるの見たよーと噂が回ってきただけです)。僕はちょうど入社5年目くらいで会社(≒サラリーマン)の仕組みを理解してきた時期だったこともあり、このまま頑張ればどこまで偉くなれるのか、どんな会社人生になるのかという天井が何となく見えてました。そんな折にその人の退職を見て、自分が定年まで働いたときの人生を模擬体験した感じでした。ちょうど内館牧子さんの「終わった人」がヒットしていた時期ですので、世の中の流行りでもあったのかもしれません。
あの人は定年してからどうするんだろう、友達いるのかな、自分もいつかはああなるのかー、偉くなると孤独になるってよく聞くよな、そもそもなんでいまの会社に入ったんだっけ、最近はそつなくこなしても問題ない毎日になってきたな、高校生の頃は休み時間に友達といるだけで毎日楽しかったな、大学生のときは自分はもっとビッグな人間になれると根拠のない自信を持ってたな、いつからか案件を通すためだけに働く小利口な人間になった気がするな、自分が本当にワクワクすることってなんだろう、やらないと後悔することってなんだろう、死ぬときに「いい人生だった」と心から思えるようにしたい、、など自分の本当の気持ちと自分の幸せについて真剣に向き合いました。
振り返ってみると今まで自分が1番人生で興奮した経験は、高校の文化祭でした。文化祭では出し物の企画から実行まで担当しており、夏休みに毎日打ち合わせしたこと、沢山の人の前で漫才をして想像以上に盛り上がったこと、仲間と泥臭く作り上げたイベントは魂を揺さぶりました。もう一度あんな達成感と感動を味わいたい、もう一度青春したい!それがいま出来るのは起業だと思いました。少なくとも今のままではあの時の感動は味わえないまま時間だけが過ぎていくなと。

起業ってどうやるの

起業したいと思ったはいいものの、学生時代に遊んでばかりだったことに加えて、大企業のサラリーマンの僕には何もノウハウがありませんでした。
まずは、手探りに色んなスタートアップ系の本とインフルエンサー系の本を読み漁りました。並行して、学生時代の友人に声をかけて、一緒にまずはサイドビジネス的に進めていこうとしました。
しかし、約1年ほどあらゆる方向でマネタイズを試みましたがどれもうまくいきませんでした。やってみたいビジネスプランがあって起業を志したわけではなく、青春したいという想いが先行して起業を目指したため、取り組んでいくうちに自分が本当にしたいことがわからないことに気づいたのです。自分がやりたい事業がなかったため、素人がよく手を出すマネタイズ(アフィリエイトなど)に勤しんでは上手くいかずの繰り返しで段々と心が折れていきました。そんなタイミングに会社で異動があり、ライフイベントでも変化があり、起業に向けた取組が後回しになっていきました。自分にはやっぱり起業は無理だったのかもしれないと思い始めて、毎日飲みまくる日々になっていきました(酒弱いのに、顔を真っ赤にしてめっちゃ飲みました)。

MBA留学って面白そう

そんな矢先にコロナが到来して生活が一変します。コロナでリモートワークになり時間ができて、まずは見たかったアニメを全部見て廃人になりました。そのあとに改めて人生を考えると、やっぱりこのままでは死ぬ時に後悔する!もう一度だけ本気で頑張ってみようと思いました。
前回起業が上手くいかなかった理由は2つです。一つ目は、起業のノウハウが無かったこと(≒メンターを見つけられなかったこと)。本を読んだとはいえ、起業について体系的に学んだことがありません。二つ目は、自分のやりたいことが見つからなかったこと。やりたいことがないゆえ、誰にも相談できずメンターを見つけられなかったとも思います。
そこで思いついたのがフルタイムの海外MBAです。前回のような週末起業では、仕事に引っ張られてしまい起業のことだけを考えられない。そうであれば、ガラッと身を置く環境を変えた方が効果的では?と思いました。サラリーマンにしてもどうせ英語は必須だし、英語話せればモテるし、一石二鳥だとも思いました。
調べていくうちに、海外MBAと言ってもスクールによって強みが違うことを知りました。ファイナンスに強い学校、マーケティングに強い学校、アントレプレナーシップ(起業)に強い学校などなど。もちろん私はアントレに強いスクールに絞って検討して受験し、マドリードにあるIEビジネススクールに行くことにしました。IEでは必修科目でアントレ系科目があることはもちろんのこと、ビジコンのようなラボもあるため起業についてゼロから体系的に学ぶことができます。また実際の起業家や投資家が教授をしているためメンターも見つけられることができます。アルムナイ(卒業生)で実際に起業している人が多いことも僕には魅力的な環境でした。
これが僕が海外MBAに行きたかった理由です。

おわりに

起業なんてわざわざ学ぶものではなく実践あるのみでは?、わざわざ高いお金を払って留学までする必要ある?と考える方もいるかもしれません。でも僕はサラリーマンになってから身体も心も忙殺され、心からやりたいことが見つけられませんでした。もしかしたら見つけられなかったのではなく、いつからか見つけるのを諦めてしまうような人間になってしまったのかもしれません。そんなつまらない自分を変えたくて、もう一度青春したくて、心から泣いたり笑ったりしたくて、その足がかりとして海外MBAに挑戦することにしました。いろんなバックグラウンドを持つ優秀で高い志をもった日本人同期と国際色豊かなクラスメイトに囲まれてとても刺激的で楽しい毎日です。今度こそ起業を実現できる、そんな留学にしたいです。
どんな未来が待っているかワクワクと不安が入り混じっていますが、毎日もがきます。

Adiós!

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