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『お経の中に詰まっている大切な教えとは⁉』

こんにちは。京都市中京区にある。満福寺の第28世住職。また、六満こどもの家(夜間保育園)の園長をしいています。内海秀乘(うつみしゅうじょう)です。

7月1日から9月13日までの期間で「満福寺を日本一幸せになれるお寺にする」を目標に掲げてクラウドファンディングに挑戦中です。

そして、クラウドファンディング挑戦終了まで残すところあと17日になりました。ラストスパートにむけて走り切ります。

これまでにキャンプファイヤーのサイトからのご支援。そして、満福寺への直接のご支援合わせて100人を超える多くの皆さまから応援・ご支援をしていただいています。

全ての支援額を合わせると約700万円まで達成することができました。

目標金額の1000万円までは皆さまからのご支援があと少し必要ですが、多くの皆さまからの温かいご支援や応援に本当に感謝でいっぱいです。

「あなたに寄り添える他にはない一人ひとりを大切にできるお寺」を目指して、今自分にできることを一歩ずつコツコツとやっていくので、応援していただけると嬉しいです。

9月は秋のお彼岸の月

今年は、各地で連日猛暑日を更新するような厳しいお盆になりました。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

六満こどもの家・洛中児童館園舎の引き渡しも無事に完了いたしまして、お盆のお墓参りに来られた檀信徒の皆さまには綺麗な園舎を見ていただけて嬉しい限りです。

8月からは鐘撞堂の建築工事も始まりました。来年の春のお彼岸には、山門が戻ってくるのを見ていただけることを予定していますので、楽しみにお待ちいただけると幸いです。

9月はお彼岸の月です。お彼岸は私たちが今いる、迷いや苦しみの原因となる煩悩の多い世界(此岸)から、幸福に満ち溢れた悟りの世界(彼岸)を目指すことを言います。

満福寺では、お彼岸などの法要には、組寺といって、地域の同じ宗派の寺院が協力して法要を行う仕組みがあります。9月21日の満福寺のお彼岸法要にも来迎寺様・光明院様・誓弘寺様の3カ寺の御住職様が法要に参加してくださり一緒にお経をあげてくださいます。

法要の中で私たちがお唱えするお経は、「八万四千の法門」と呼ばれるほどの多くの種類があると言われています。

『お経』とはどういうものなのか!?

そもそも、お経とは、お釈迦様の説かれた教えを、お釈迦様が亡くなった後、優れた多くの弟子たちが集まり、お釈迦様の説法の内容をまとめたものになります。

満福寺の法事でよく読まれる極楽浄土の様子が書かれたお経である「阿弥陀経」などのお経の多くが、「如是我聞(じょしがぶん)」で始まるのは、お釈迦様の教えを「私はこのようにお聞きしました」という形をとっているからです。

この多くのお経の中で、「最も有名なお経は?」と聞かれると、多くの方が「般若心経」と答えると思います。

この「般若心経」は二百六十二文字の短いお経の中に、幸福に満ち溢れた悟りの世界に進むことができる教えが詰まっています。その教えとは、「五蘊皆空(ごうんかいくう)」という教えになります。 

五蘊皆空とは!?

五蘊皆空とは、色・受・想・行・識の5つからなり。その5つとは「色(目に見えるもの)・受(感じること)・想(考えること)・行(行動すること)・識(その結果、自分の心がどのように変化するのか)の5つの感覚の動きがプラスでもマイナスでもなく、すべてゼロなのだ」という考えになります。

そして、般若心経の最後は「羯諦・羯諦(ぎゃあてい・ぎゃあてい)」となっています。

「羯諦・羯諦」とは、「さあ行こう」という意味です。実は、この世の出来事には良いも悪いもなく、すべてゼロということ。

良い・悪いの判断しているのは自分自身であり、事実は一つでも常に見方は二つあることを知り、物事をありのまま受け入れ此岸から彼岸へ渡ることだけを考えて進めばいいということになります。

お釈迦様は人間の悩み・苦しみは、思い通りにならないことからきているということを悟られました。

そして、自分の思い通りにしようする気持ちを捨てることができれば、悩み・苦しみが自然となくなり幸福に見満ち溢れた悟りの世界に進めるのだとお彼岸やお経を通して、私たちに教えてくださっているのです。

満福寺の彼岸会法要に足をお運びいただき、僧侶たち「法要やお経を通して、目の前にいる『あなた』を幸せにしたい」という声を聞いていただき、「五蘊皆空」や「羯諦・羯諦」などのお経に詰まっているお釈迦様の教えを感じていただいて幸せに生きる一歩を踏み出していただけると有難い限りです。

クラウトファンディングの応援もよろしくお願いいたします。

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