見出し画像

食品工場経理担当の備忘録        4 実行した事 仕入と支払・原材料   4.2 原材料の用途

1.仕入品が厄介な理由
原材料は、品名と同時に用途も大事でした、何故なら、どの様な製品群に対して、何の為に使うのかを知らないと、原価計算に支障をきたすからです。

下の図は、前回の図に少し手を加え、原材料について表したものですが、単純ですが、いざ作業を始めるとその種類の多さに手を焼く事になりました。

種類と組合せの長に手を焼く事に

2.支所に作業手順の多さに閉口する
一口に原材料と言っても、製品によって使用する品目や数量は異なり、製品も二次・三次までを考えると、その品数の多さは驚くばかりでした。

製品把握の際、作成したレシピを参照にしたのですが、必要と考えた作業の多さにただ閉口するばかりで、中々前絵へ進む事が出来ずにいました。

そんな時、ここでも原材料を分割する事を思い付き、ついでに先の事まで考えて、製造直接費(資材)も同じ事を適用したのが、下の図です。

何でも、多かったり、広かったりする場合は、分割

分割して作業をした事で、少しずつ前に進めましたが、副原料と添加物は境目が曖昧な上、種類や用途も様々で、時間を掛けざるを得ませんでした。

特に添加物は、その時代の状況や要求の変化に伴い進化や変更を繰り返す為、その都度仕入先や品自体が変わる事など当たり前で、頭痛の種でした。

その様な状況でしたから、地道に作業を進めるしかないと腹をくくり、現場に相談しながら作業を進めて行く内に、とても有難い助っ人が現れました。

3.製造工程管理表作成の副産物にひたすら感謝
現場の各部門担当者が協力してくれたのです、作成していた仕入品一覧表を見て、疑問点解決は勿論の事、用途などの分割も手伝ってくれました。

これはまさに望外の協力で、管理表作成時の副産物である、現場とのコミュニケーションの大切さを痛感した事を、今でも思い出します。

この協力のおかげで、作業はスムーズに進行し、更には仕入品や仕入先の情報なども含め、その後の自身の仕事の上でもかなりの財産になりました。

それに加え、原材料に関するデータ収集の結果、仕入先や仕入品の知識の他、製品に対する知識も深まり、原価管理へ好影響を与えてくれました。

この生産現場からの協力で得られた知識は、その後、経理以外の様々な場面でも役に立つことが多く、協力にはただ感謝するしかありませんでした。

しかし、次の段階として、これら原材料と製品の繋がりを把握し行かねばならず、先はまだまだ長いと考え、改めて仕入の奥深さを感じた次第でした。

次回の投稿は、製品との関係について、書いて行きたいと考えています。

最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?