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食品工場経理担当の備忘録      3 実行した事・売上と製品      3.3 販売価格と単位(形態) 

1.価格と単位(形態)の把握はなぜ必要か

製品には価格が有り、販売形態も同様ですが種類は様々で、同じ製品であっても使用目的により、形態や単位は変わり、価格もそれに伴い変化します。

価格は売り上げに直結しますから、把握は当然ですし、単位も製品を区別する際の目安ですから、把握する必要のある、大事な要素の一つでした。

下の図は、醤油をモデルにした、二次加工により使用目的と単位が変化する様を、販売先も含めて表したものです。

一部の例を挙げています

業務用などは、販売先の規模や使用製品によって、大きさや形態が異なり、中身は同一でも、別製品というケースが、多数存在していました。

そんな理由から、この作業は簡単だと思っていると、痛い目に合う厄介な作業になる事を覚悟しなければならない、と強く感じました。

2.原価計算で更なる混乱へ

案の定、作業を始めると直ぐにある疑問で、頭が混乱する事になりました。

それは、同一製品で原価計算が複数になり、重量と個数の製品単位の違いによる変化を、計算に反映させる方法が見つからず、頭が混乱し始めました。

作業を進める中で、単位や内容量の違いの捉え方も迷う事が多く、パターンの多さばかりに気を取られ、難しく考え過ぎていたのが、主な原因でした。

業績面を考えれば、多数の製品を持ち多業種にアプローチ可能なほど、有利で多角的製品開発は当然の結果で、クリアしなければならない問題でした。

そこで、数量の考え方を原価計算から離れ、考え直してみたところ、ちょっとした気付きにより、問題は一気に解決に向かいました。

3.見つかった解決策

気付いた事は単純で、例えば重量と袋では
1kg=50g×20個 或いは(50cc×20袋)なので、重量→袋と
単位が変化しても、元々の数量的な変化しないので、下の図の様に、

仕入れる原料の価格単位を中心に考える事が大事

分母である製造数量を変化させるだけで、重量を基に計算された数字を、価格表示単位に変換する事が簡単に出来ました。

「考え過ぎず単純に考える事」の大切さを改めて気付かされ、まさに「目から鱗」、当たり前の事で悩んでいた自分を笑わずにはいられませんでした。

この作業のおかげで、単位が似た者同士は、生産から出荷に至るラインが同一と気付き、原価計算パターン作成時に転用が効き、大いに助かりました。

販売価格は単位の相違で、製品及び価格が同一でも、価格構成は全くの別物だという事実を、少しづつ理解し始めていました。

原価に対する考え方や、計算方法に関する考え方の整理が付き始めたのも
この頃で、その後、作業を進める際の考え方で役に立つ事になりました。

最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。

#食品 #経理 #原価 #粗利 #業績

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