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食品工場経理担当の備忘録 3 実行した事・売上と製品 3.3 販売価格と単位(形態)
1.価格と単位(形態)の把握はなぜ必要か
製品には価格が有り、販売形態も同様ですが種類は様々で、同じ製品であっても使用目的により、形態や単位は変わり、価格もそれに伴い変化します。
価格は売り上げに直結しますから、把握は当然ですし、単位も製品を区別する際の目安ですから、把握する必要のある、大事な要素の一つでした。
下の図は、醤油をモデルにした、二次加工により使用目的と単位が変化する様を、販売先も含めて表したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1653975412857-CQ8ZTCJbrU.jpg?width=800)
業務用などは、販売先の規模や使用製品によって、大きさや形態が異なり、中身は同一でも、別製品というケースが、多数存在していました。
そんな理由から、この作業は簡単だと思っていると、痛い目に合う厄介な作業になる事を覚悟しなければならない、と強く感じました。
2.原価計算で更なる混乱へ
案の定、作業を始めると直ぐにある疑問で、頭が混乱する事になりました。
それは、同一製品で原価計算が複数になり、重量と個数の製品単位の違いによる変化を、計算に反映させる方法が見つからず、頭が混乱し始めました。
作業を進める中で、単位や内容量の違いの捉え方も迷う事が多く、パターンの多さばかりに気を取られ、難しく考え過ぎていたのが、主な原因でした。
業績面を考えれば、多数の製品を持ち多業種にアプローチ可能なほど、有利で多角的製品開発は当然の結果で、クリアしなければならない問題でした。
そこで、数量の考え方を原価計算から離れ、考え直してみたところ、ちょっとした気付きにより、問題は一気に解決に向かいました。
3.見つかった解決策
気付いた事は単純で、例えば重量と袋では
1kg=50g×20個 或いは(50cc×20袋)なので、重量→袋と
単位が変化しても、元々の数量的な変化しないので、下の図の様に、
![](https://assets.st-note.com/img/1653980470938-E5z0vYnnga.jpg)
分母である製造数量を変化させるだけで、重量を基に計算された数字を、価格表示単位に変換する事が簡単に出来ました。
「考え過ぎず単純に考える事」の大切さを改めて気付かされ、まさに「目から鱗」、当たり前の事で悩んでいた自分を笑わずにはいられませんでした。
この作業のおかげで、単位が似た者同士は、生産から出荷に至るラインが同一と気付き、原価計算パターン作成時に転用が効き、大いに助かりました。
販売価格は単位の相違で、製品及び価格が同一でも、価格構成は全くの別物だという事実を、少しづつ理解し始めていました。
原価に対する考え方や、計算方法に関する考え方の整理が付き始めたのも
この頃で、その後、作業を進める際の考え方で役に立つ事になりました。
最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。
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