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食品工場経理担当の備忘録        3 実行した事・売上と製品             3.6 製品の部門化と部門PL

1.製品コードによる部門化


Windows’95導入で、それまでオフコンで行っていた売上管理を、パソコンによる売上管理システムへと変更しました。

変更は画期的で、先ず管理のスピードが格段に上がり、それに伴い精度も見違えるように上がる事になり、その手始めの作業が製品の部門化でした。

下の図は、前回の”実行した事3.5売上製品の分割と整理”で、使用した図を少しだけ詳しくし、部門分割した場合の例です。

商品コード欄1マス=1商品コード

総売上高を加工や製品群で分割し、検索収集可能な製品コードを作り、収集目的で部門設定が出来るよう、製品個別にコードを割り振って行きました。

コードの割振りか他の一例を表したのが下の図で、

上から3番目以下が製品A&Bを原料に使用した二次加工品という設定

部門、原料、種類、仕様その他を組み合わせられる、7桁の数字を割振る設定にしました、詳細は、次の「実行した事3.7」で書く予定です。

2.次の道筋を探る

製品コードの基本設定が出来た事により、新製品には見合った番号を割振る事でコード作成が早期に完了し、又、区別や管理なども容易になりました。

コード化による、製品部門化に向けた方法が決定した事で、
 ① システム内データ
 ② 部門別売上データ
 ③ 部門別仕入データ
 の抽出と保存が容易に出来るようになり、給与計算&会計ソフト(勤務会社では奉行i10シリーズを使用)連携での部門PL作成に近づけました。

3.部門PL完成の恩恵と展望

下の図は製品部門化に伴う、会社業績細分化に向けた部門PLの構成概念を表したものです。

それぞれの管理システムデータ利用の場合です。

分割した部門PL完成によるメリットは
 ① 業績に関する問題点を狭い範囲に絞り探索
 ② 部門同士の年度比較
 ③ データ蓄積による比較対象の拡大と広範囲化
 ④ PLデータ利用による原価計算の簡素化
などが可能になる事でした。

更に、作成された売上や仕入データを基に、其々のシステムから取り出したアイテム毎の数量データと組み合わせる事も出来ました。

それは、様々な売上及び仕入に関連した量的データを作成し、利用範囲を自身の考えに合わせ、広範囲に渡り増やして行ける事を意味していました。

売上部門化とPLへの道筋が見え、作成に対する考えがまとまった事で、売上と製品に関する事柄を一旦終了し、詳細部を詰める作業に入りました。

それは売上や仕入システムに実際に入力する際、多数のアイテムを分かり易く表示分割し、スムーズな入力方法などについて詰める大事な作業でした。

長くなりそうなので、今回はこの辺で。

最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。

#食品 #経理 #原価 #粗利 #業績





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