見出し画像

食品工場経理担当の備忘録        6 実行した事 労務費         6.1 労務費の扱い方

1.労務費を扱う際の問題点

今回から、残った「労務費」に関して実行した事を、投稿して行きます。

元々、自身の中で労務費は部門別などの集団で見た場合、水道光熱費など他の間接費に比べ分割し易い反面、個体別では難しいイメージがありました。

案の定、部門PL作成までは、給与計算ソフト人員登録の部門コード設定で、集計まではスムーズに進みましたが、問題はその先に待っていました。

製品単品当りの「原価としての労務費額は?」と問われた時、単位や容量に相違がある為、出した答えに対する根拠や整合性には疑問符が付きました。

2.問題点を整理して明確にする

ここでもやはり、問題解決に向けた指針となったのが製造工程表でした、工程表上に人員を割振る際、配置の例として簡単に表したのが下の図です。

図中の「部門化の可否」とは、一つの工程が、別部門
と重複する工程なのかを判断する、という意味です。

この方法を基に、計算式を作成する作業を始めたのですが、直ぐに気付いた大事な事が有りました、スーパー・小売店向け季節的繁忙期の特性でした。

それ加え、一定の「季節限定商品」的位置づけも有り、従来の部門従事者以外の外部応援無しには、出荷が間に合わない製品が多く含まれていました。

トッピング・箱詰め・梱包の工程に至っては、事務所や担当営業などが作業に参加しており、複雑な混同による人員の部門重複が、発生していました。

何せ、工程毎の労務費計算に欠かせないデータが、参加メンバーの個人時給額の平均ですから、計算の為にはメンバーの整理は欠かせない問題でした。

そこで、混同部分の費用移動が可能か否かの判断を明確にする目的で、新しい割振りを考える事を加え、早速作業に取り掛かりました。

季節的繁忙期における、構成員の混同をイメージして、人員割振りの基本にしながら現場の対処法や備忘を含めたメモを添えたのが、下の図です。

ここでも、作業に関する疑問を解決できたのは、やはり作業現場でした。

3.問題解決の糸口はまたもや現場に存在していた

ここでもやはり、問題解決に重要に役割を果たしたのは、作業担当者からの意見でした。

以前にも書きましたが、作業の現場には、管理的資料には記載されない「独自のノウハウ」が存在しており、常にその情報が一番の手掛かりでした。

担当者の話では、自身も経験済みの、工場勤務以外の部署からの応援が多数含まれる工程が有り、季節や製品の違いなど、やはり多様でもありました。

そこで担当者の話を聞き、工程表とは別に全従業員に背番号を付けて、作業工程ごとの構成メンバー表を作成し、現場担当者に記載をお願いしました。

この表はその後、新製品の発売や製品仕様変更などの度に記載変更を依頼して、自身が仕事を離れるまで使い続け、重宝したアイテムとなりました。

今回はこの辺して、次回の投稿は、このメンバー表の詳細などを含めて、書いて行きたいと考えています。

私の文章力の低さが原因で、書きたい事を上手く文章化できていないにも関わらず、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?