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【美容室経営ノウハウ】経営計画書の立て方《1st STAGE》

こんにちは。「マノ経営大学」講師の杉田 誠です。このnoteでは、美容室経営のノウハウやヒントをお届けしていきます。美容室経営に悩む、経営者の皆さんの助けになれば嬉しいです。

前回は「なぜ経営計画書を作成するのか」についてお話ししました。今回から「経営計画書の立て方」についてご説明します。

※前回のおさらいはこちらからどうぞ


そもそも「経営計画」ってなんだろう?

”経営計画”と聞くと、どうしても数字のみの計画である”事業計画”をイメージしてしまうかもしれません。(銀行さんなどに提出するやつですね)

MaNOが作っている経営計画は、事業計画とは全く違うものです。
事業計画と経営計画の違いは以下のとおりです。

一番の違いは「数字だけなのかどうか」という点です。
そこで、そもそも経営計画というもの自体をもう少しイメージしやすいワードにいろいろと変換していきたいと思います。

💡「経営計画をつくる事」とは…
・経営の幹をつくる事
・経営の方針をつくる事
・自社はどんな顔をしているかを鏡で見る事…どんな顔(=どんなサロン)
・会社の根っこをつくる事
・会社は右に行くのか、左に行くのかを示す事
・会社の土台をつくる事
・仏作って、魂も入れる事…仏(=サロン) 魂(=ビジョン)
・会社の設計図をつくる事
・会社のビジョンをつくる事

このように置き換えられます。

”経営の幹を作る”ってどういうこと?

例えば「リンゴを収穫したい」と思ったとします。
りんごの木(幹)がないところにリンゴの果実は実りません。
りんごの木(幹)があることにより、初めてりんごの果実が実るのです。

僕は、経営も同じだと考えています。
経営者が、サロンのど真ん中の「幹」をしっかりつくるから、その周りに社員がたくさんの果実を実らせるのだと思うのです。

「幹」とは「方向性」であり「方針」です。幹のないところに果実はない。これが、”経営の幹をつくる”というイメージです。


経営計画を立てるための順序とは?

ここからは、「経営計画」をどのような順序で考えていけば良いのかを具体的に説明します。《1st STAGE〜4th STAGE》に分類して考えていくと組み立てやすくなります。

《1st  STAGE》社長の考え方・なりたい未来・旗(ゴール)を立てる
「何の為に経営しているのか?」「サロンの長期ビジョン」を考える
《2nd STAGE》強みは何か?武器は何か?
自社の「ストロングポイント」をあぶり出し、差別化の武器に育てる
《3rd STAGE》どんな術(方法)で旗(ゴール)までいくか?
ストロングポイントを活かした勝てる「戦術」を考える
《4th STAGE》数字を使い5年後までを想像する
数字を使い、想像の質をグッと上げる

それでは、1つづつ見ていきましょう。


《1st  STAGE》社長の考え方・なりたい未来・旗(ゴール)を立てる

「何の為に経営しているのか?」「サロンの長期ビジョン」を考える

経営計画には、とてもとても大切な肝となるものが二つあります。(すべてはここを中心点にして考えていきます)

①社長の想い・大切にしている事(価値観について)
②会社と社員の未来(未来について)

つまり、《1st STAGE》で考える部分です。この二つが中心点になって経営計画は作られていきます。”数字”が中心の「事業計画書」との決定的な違いはここにあります。社長の想いや方針が言葉になっているという事です。

「想い」が中心となり、その達成の為に「数字」「戦略」「未来」を計画していくことが”経営計画”です。

特に上の①については、社長の想いが”どれくらいの強さか?”がポイントです。なぜなら、経営計画の中心点となるためです。
この部分は「耳障りが良い言葉」や「なんとなく考えた言葉」ではなく、「社長の心からの声」を言葉にのせる事がポイントです。(きれいな言葉よりも響きます)


そして同時に、この”中心点”が経営者にとっての「経営のモチベーション」になってくるためです。
想いが強ければ強いほど、様々な壁を突破していくことができます。(経営者も人間なので自分自身をモチベートするようなものは必要に感じます)

下の図は「経営者にしかできない領域の仕事」を示したものです。
内側の色がついている部分が「経営者にしかできない領域の仕事」にあたります。つまり、経営者が一番時間をかけて考えていく領域ということです。ここが経営計画の核になります。

とにもかくにも1st STAGEです!社長の考え方と未来をゆっくり考え、まとめていきましょう。

考え方をまとめるときは、頭の中でまとめようとするよりも、考えているピースを紙に書き出しながら整理していくことがおすすめです。少し大きめのノートに書いていくと、全体像が掴みやすくなるためおすすめです。
頭の中から外に出していくことで、ピースとピースがごちゃごちゃになりにくくなります。

ちなみに、MaNOの〈1st STAGE〉にあたる経営計画書のページは以下の部分です。ぜひ参考にしてみてください!

MaNO代表(杉田 / Ushi)の考え方


まとめ

今回は「事業計画と経営計画の違い」と「経営計画を立てるための順序」《1st  STAGE》についてお話しました。
次回は〈2nd STAGE〉強みは何か?武器は何か?についてお話ししていきます。お楽しみに!


美容室経営者向け講座「マノ経営大学」では、悩める経営者に向けて相談やコーチングを行っています。経営、採用、環境整備、売上、教育など、美容室経営にまつわるお悩みは、公式LINEよりお気軽にご相談ください。


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