【美容室経営ノウハウ】経営計画書のススメ・なぜ経営計画書を作成するのか
こんにちは。「マノ経営大学」講師の杉田 誠です。このnoteでは、美容室経営のノウハウやヒントをお届けしていきます。美容室経営に悩む、経営者の皆さんの助けになれば嬉しいです。
僕のお店”MaNO”では、毎年会社の方針を示す「経営計画書」を作成し、期末に「経営計画発表会」を行っています。今回は僕がなぜ「経営計画書」を毎年作っているのかについてお話しさせていただきます。
経営計画書とは
”MaNOの経営計画書”は、下記①〜④の要素を全て代表の言葉で明文化(文字にすること)された、「会社の設計図」のようなものです。
設計図を書くには、自分(代表)が自社のことを一番知らなくては書けません。自分のことは意外と見えないように、自社のことも意外に代表自身が理解していなかったりします。(少なくとも僕はそうでした…)
そこに「経営計画書(設計図)」を書く一番の価値があるということに気がつきました。設計図(経営計画書)を描きながら、自社の設計図の正解を知っているのは、他人ではなく自分(経営者)でしかないんだと思いました。(そりゃそうなんですが…)
自分(経営者)が作った設計図(経営計画)を元に組み立てて行くときに、”外からもらってきたネジ”(外からの情報やノウハウ)で組み立てようとしてもなかなかうまく”ハマらない”感じが実はしていました。
これはなぜかと考えたところ、”他社製のネジ” =(外からの情報)をそのまま使おうとしていたからだ!と判明しました。つまり、ノウハウや方法論を自社用にアレンジしていなかったということです。
※「外からの情報やノウハウ」が悪いという意味ではありません。それらを活かすための「土壌」がなければ「外からの情報やノウハウ」は単なる情報になってしまうという事です。
自分のこと(自社の経営)を知らずに、”外からもらってきた他社製のネジ”で自社の経営を組み立てようとしても、その”他社製のネジ”では一生、自社の経営に”ハマる”ことはありません。
逆に言えば、自分のこと(自社の経営=設計図)を知れば”他社製のネジ”によって飛躍的に成長することもあり得ます。
経営計画書は、経営者としてのステージを上げる道具
経営者は、毎日いろんなことを考えていると思います。
ある日はこんなこと。ある日はその反対。そして次の日はまた違う事。
頭の中にある”考え事”は”断片的な事”が多いのではないでしょうか?
「経営計画書」はそんな経営者の頭の中の”ちりばめられた考え事”をアウトプットする事(外に吐き出す事)によって繋ぎ合わせて「サロンオーナーの経営者としてのステージを上げる道具」です。
僕自身、「経営計画」というものを毎年つくるようになってから”経営者”としては過去の自分と比較するとかなりステップアップしたという感覚があります。(もちろん自分の中でです)
「”経営者”にしかできない仕事は何なのか?」をとても意識するようになりました。その結果、やるべきことが明確になり集中できるようになりました。(自分のやるべき仕事が明確になるということ=人に仕事を任せることができるようになるということ)
最初は、自分自身(自社の経営)を知るために作り始めた「経営計画書」ですが、それによって「人に仕事を任せやすくなる」というなんとも大きな「副産物」までいただけました。
皆さんもぜひ、「経営計画書」を作りながら「自社の経営と向き合う事」をやってみてください。経営者としてステップアップできると思います。
まとめ
今回は「なぜ経営計画書を作成するのか」についてお話しました。
次回は、MaNOの経営計画書を参考にしながら、どんなことを書いていけばいいのかを解説していきます。お楽しみに!
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