見出し画像

【美容室経営ノウハウ】経営計画書の立て方《4th STAGE》

こんにちは。「マノ経営大学」講師の杉田 誠です。このnoteでは、美容室経営のノウハウやヒントをお届けしていきます。美容室経営に悩む、経営者の皆さんの助けになれば嬉しいです。



前回の、《3rd STAGE》ではどんな術(方法)で旗(ゴール)までいくか?について触れました。

旗(ゴール)を決めるだけでなく、どんな方向性でそのゴールに向かっていくかを示すことも大切だという話をしました。

今回は、《4th STAGE》数字を使い5年後までを想像する(数字を使い、想像の質をグッと上げる)について解説します。

計画と数字はワンセットにしてあげると、その未来がより想像しやすくなります。そんなことを今回はお伝えしていきたいと思います。
※前回のおさらいはこちらからどうぞ


「経営計画書の立て方」《4th STAGE》について

早速ですが、みなさんは3年〜5年の中期計画は作っていますか?
最近は世の中の流れが早いので、3年の計画ならともかく5年後のことなんかわからないよ!という声もあります。その気持ちは僕も一緒です。

ただ、世の中の流れが早く、未来が見えづらいからこそ「計画」を立てるべきなんだと思っています。

そして、その計画のチェックとして数字を使うことが大切です。というより、数字を用いてチェックをしない限り、そもそもその計画がどれくらい思い通りにいったのかさえ見えないのです。

なので、計画をたて数字でチェックするのがとってもオススメなんです。

僕のお店「MaNO」には、以下3つの計画があります。

①「長期構想図」という長期ビジョン
②「中期計画」という5年までの中期ビジョン(ここで数字が出てきます)
③「当期利益計画」という今年度の利益計画(売上計画ではなく利益計画です)

今回の《4th STAGE》に当たる部分は、【②の「中期計画」】になります。①の「長期構想図」は、10年先までの夢みたいなぼんやりとしたものです。経営者の理想をただただ書き綴っていくイメージです。

②の「中期計画」でそのぼんやりしたイメージを数字に起こしてみると…。急に現実が見えてきませんか?不思議です。数字には現実をイメージさせる力があるようです。

③の「当期利益計画」は、それらをもとに今期は具体的にいくら(利益を)稼げば良いのかという利益に関する計画になります。


MaNOの例を見て具体的に考えてみよう

上の表は、10年スパンの「長期構想図」です。これは、経営者の”こうなったらいいなぁ”という夢に近いものも含まれています。

なので、時系列的に表の右にいけばいくほど曖昧になります。(むしろ曖昧くらいでちょうど良いと思っています)

ただ、このまま言葉だけの構想図を眺めているだけでは、「何を」「どれくらい」やったら良いのかがイメージできてきません。


そこで、数字を入れた「中期計画」を作ります。

上の表は、5年後までの「中期計画」です。

ここでは、数字を立てながら逆算をして、
”いついつまでに〇〇さんをスタイリストに育てる” とか
”いついつまでにメインメニュー以外に、もう一つ売上の柱を作る”
などの事業計画を考えていきます。

ただ、この時に何でもかんでも売上が上がるものなら取り入れれば良いわけではありません。サロン(会社)の理念やビジョンなどに沿ったものかどうか?をほんの少し頭の片隅においてあげてください。

時系列を追いながら、数字を作っていくと自然とやるべきことが浮き彫りになってきます。そうすると”行動”に移しやすくなってきます。「数字」は行動のためのヒントみたいなものですね。


「経営計画書の立て方」おわりに伝えたいこと

最後に、プレイングオーナーに「経営計画書を作る」ことをなぜおすすめするのか?という理由をお伝えしたいと思います。

僕の知る限りでは、プレイングオーナーはサロンのプレイヤーとしてもエースであることがほとんどです。本当に忙しい方が多い印象です。

そのため、「仕事」はしているのですが「経営」をする時間をなかなか取れないのが現状だと感じています。僕自身もこのような状態でした。

その時にふと思ったのです。
「カットはカットの練習をしないと上手にならないよなぁ」
「経営も同じなんじゃないか?」

プレイングオーナーである自分(杉田)はサロンにいる時は「仕事」はしているけど、「経営」はしていないという事だ。当然、「経営」をする時間を取らないと「経営」は上手にならない…。

そこで、”経営の練習”をするために”経営計画書を作る”ってことを利用し始めてみました。

「経営計画書を作るっていう事」を一言でいうと、「鏡で自分の顔を見ること」です。
何言ってるの?って感じですよね。

「鏡で自分の顔を見ること」とは、「自社のことをよ〜く見るって事」です。意外と自分の会社のことってよく分かってなかったりするものだと僕は思っています。
つまり、サロンオーナーの頭の中を整理して「自社の経営」について考え尽くすってことなんです。

自社の経営を自分で説明できるようになる(=自分の顔がどんな顔なのかを説明できる)という意味ですね。

自分の考えていることを言語化することは非常に大切です。「経営計画書」を作っていく過程で、嫌でも言語化することになります。
ぜひ、”脳内の言語化”に挑戦してみてください。


まとめ

全4回に渡る、「経営計画書の立て方」をご覧いただきありがとうございました。みなさんが美容室経営を進める上での助けになっていれば嬉しいです。

STAGEを4つに分けて立て方をご説明をしましたが、もし「作るのが難しい…」「頭の整理がしたい…」「的確なアドバイスをもらいながら作りたい」などのお悩みがある場合は、マノ経営大学の公式LINEからいつでもご相談ください。ご連絡をお待ちしています!


美容室経営者向け講座「マノ経営大学」では、悩める経営者に向けて相談やコーチングを行っています。経営、採用、環境整備、売上、教育など、美容室経営にまつわるお悩みは、公式LINEよりお気軽にご相談ください。


また、あなただけのオリジナル経営計画書作成セミナー「2日間で作れる経営の教科書」を開催中!詳細や開催スケジュールは公式HPや公式LINEをご参照ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?