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夏の嵐が過ぎ去り、休学を決意した

どうやら久しぶりに力強い文章を書ける気がする。
大きめの決断をしたので今の気持ちを記録するnote。



以下に引用した記事は、私が高校2年生 17歳の時に、21歳になる三年後の自分へ向けたメッセージ。

「人から凄いって思われる凄いこと」
勝手に「やりたいこと」と変換してませんでしたか?

他人から評価されることを気にしすぎて、
"やりたいこと" に手を出して、自縄自縛してたんじゃないの?
そうならないように、情熱に身を任せよう。
多分、その道は間違ってない。

論理的に物事を考えられてるんだから、大丈夫よ。
他人を気にしてたら、勝手に理想を高くして期待して辛くなるだけ。

「もがけ!まだ何者でもない私たち」


喝。私は今この文章を読んで、今の自分を17歳の自分が見たらちょっとがっかりするだろうなと思い、恥ずかしくなってしまった。

結論ファースト

まずは結論から。早稲田大学を半年間、休学することにしました。
休学をする理由は至ってシンプル。事業の立ち上げに専念するためです。

現在、海外の観光客をターゲットに観光事業の立ち上げをしています。青森など、超ニッチな田舎で地域の創り手と「弟子入り体験か?」と思っちゃうほど、地域の創り手とディープに交流をしながら、地域の案内人と一緒に、地域を丸ごと体験できる観光ツアーをする事業の立ち上げを本格化していきます。

今年8月、web3業界のメディア「Bankless JAPAN」の3人を青森案内した時の写真


「海外の大学を卒業して、海外大の友達を日本のリアル田舎を案内してあげたいけど、知り合いがいないよ〜!」

「留学中にお世話になったホストファミリーが1週間日本に来るみたい!日本のニッチな地域で職人とモノづくり体験をして思い出づくりしたいよ〜!」

って思ったあなた!
あなた私の将来のお客さんです!笑

是非将来のお客さんとして、お話聞きたいので、是非個別に連絡ください。これから半年間は、特別モニターとして、無料もしくは、超お得な価格で案内もできるかもしれないので、連絡ください。

塩と酢のみで鯖鮨を作る鯖鮨職人、360年以上続く有形文化財にも登録されている神輿作りを行う神輿職人、江戸時代から創り続けられている南部煎餅職人、自然につくられた天然芝生のある海岸の手入れをし地域の自然資源を守り続ける職人、、、などなど。

手間・暇・時間をかけて、五感を揺さぶるモノづくりをしている職人さんと、田舎への訪問客がディープに合流できるように今本格的に準備をしています。


八戸の種差海岸

一年ぶりのnote!なんで今?

ただ、1年近くもnoteを書いていないことに気がついたので、葛藤しながら、空回りをしながら、ガムシャラに過ごした上京後の東京生活をざっくり振り返りながらnoteを書いてみます。尚、整理されていないのでとても読みにくいです。

嵐のように過ぎ去った青森で過ごした刺激的すぎる夏休みについても記事もどこかで書こうと思いつつ、ひとまずは秋学期の休学を決意した経緯と想いについて書きたいと思います。

初めましての方、こんにちは!
ラフな自己紹介と、ちょっとカタめな自己紹介を下に置いておきます。

●ラフな自己紹介
古井茉香です。みんなにまのと呼ばれています。青森県八戸市で生まれ育ち、高校時代は地元青森で都会と地方の教育格差解消を目指す学生団体を運営していました。高校2年次に、アメリカのイリノイ州で留学を約1年間経験し、イリノイ州のヒップホップ大会で優勝するというちょっと変わった経歴もあります。高校時代は米国大学への進学を志望し、日本と米国の大学を併願する形で受験を終えましたが、学費免除の奨学金の機会に恵まれず、国内の大学へ進学。現在は早稲田大学社会科学部にて、「どうしたら地域を元気にできるか」を学ぶ地域再生を勉強しています。

●カタい自己紹介
2018年に地元青森県にて、都会と地方の教育格差ゼロを目指した「学生団体LINDEAL」の代表として、東北地方初の模擬国連を開催するなど、高校3年間教育の視点からまちづくりに携わる。社会起業家を支援する金融の仕組みが充実していない状況に問題意識を持ち、ベンチャーキャピタルでのインターンを経験。そして、2022年6月に株式会社ゼブラアンドカンパニーにアソシエイトとしてジョイン。地域の事業者に合ったスピードや規模感で起業家へのサポートの重要性を感じ、長野県塩尻市「地域型インパクト投資」にて、地域型インパクト投資の普及活動に携わる。現在、地域の創り手に弟子入り体験ができるインバウンド事業の立ち上げを行う。

なんか辛そうな去年の私。
幸せだったのか?

高校卒業前、あるベンチャーキャピタルでの半年間のインターンを経て、大学入学を機に、また「社会的にも経済的にもインパクトを生み出そうとする」企業を投資や事業開発、経営支援という形で支援する別の会社でインターンとして関わらせていただけることになった。本当に多くのことを学ばせてもらった(いる)。その中で多くの優秀な起業家と多く出会い、刺激を受ける一方で、未熟すぎる自分は「優秀な起業家になるまでは事業は立ち上げられまい」と、いろんな世界を見過ぎて、苦しくなってる「いつか起業する」と会う度に言ってるよくいる学生になっていた。気づかない間に。

昨年スタッフとして参加したIVS2022 NAHA。今でも応援してくれる方も多くいる

「まのは色んな世界を見過ぎてしまったね。」と、高校時代から切磋琢磨してる友達に言われて、目が覚めた。がむしゃらに動いていた高校生時代を思い出した。青森の高校生をしていた時は、都会の海外大学進学塾からパンフレットを請求し、パンフレットにインタビュー掲載されていた唯一の東北出身者、秋田南高校卒業でアメリカのリベラルアーツカレッジに進学した先輩の名前を、Facebookで検索をして、長文メッセージを送り、アメリカインディアナ州と日本青森の時差の調整をして、やっとzoomに漕ぎ着けた時は胸が高鳴った。「自分の未来は自分で作る」という大切にしているミッションを胸に、着実に未来を掴んでいる感覚があった。純粋に出会える人、聞ける話が新鮮で楽しかった。

でも、何かが違かった。会える起業家、学生起業家のレベルや数はどんどん増えていいくのに、高校生の時感じていたワクワクを感じるのが難しくなっていった。Facebookのプロフィールを大量に交換しても何かが違かった。

最近、自分の想いで周りに協力してもらって、巻き込んで、新しい世界を作っていって、という自分の手で何かを作り上げる感覚がどんどん薄れていた気がする。

地域の創り手と共に創る地域観光

そもそも、なぜ地域に注目したのか。
「まのちゃんは地元愛、青森愛が昔から強かったんだね」と言われる。確かに生まれ育った地域に対して愛着がないわけじゃない。だけど、高校時代、学校の外で活動しながら海外大学への進学を目指す私に対して、ずっと理不尽に批判していた青森県の学校の先生を中心にトラウマが未だに残っており、青森という土地自体は好きだけど、閉鎖的な考えを持つ人が住む青森はお世辞にも好きだとは言えません。

お世辞にも好きと言えなかった地元青森で、なぜ観光の事業をやりたいと思ったのか、それはめちゃくちゃ憧れていた東京という都市部の生活が人間が無理をしなくては生きていけないものなのじゃないか、サステナブルな生き方ではないんじゃないか、と疑問を持ったことに始まります。

東京の大学に進学して早一年半。あんなにキラキラして見えたスターバックス のフラペチーノや、ブランド品で溢れるインスタグラムの投稿に飽き飽きしていることに気づいたのは大体去年あたり。

都市部での生活の中で、時間に追われながら効率的に業務をスピーディに回す効率性を求められる生活に疲れてしまい、突発性難聴を発症しまったこともあり、都市部の生活に問題意識を持ち、稼げないけども、気持ちが安らぐはずだと考え、休憩のために地元青森へ帰りました。この世の中にあるものは、「お金」という経済的な物差しでしか測られない社会にうんざりしていました。

地域にもどって、もう一度見直した時に、地元青森では、自然に逆らわずに自然本来のスピードで、手間暇時間をかけて作られた人間の想いが詰まった地域資源を使って作られた数々の地域資源に出会い、再び生きてる感覚が蘇る気がしました。

毎年5月から8月まで有志のみで作られる神輿(山車)

現在、効率的に安く早くものづくりをする生産者と、安く早く作られたものを求める消費者の構造が成り立っています。しかし、私は、この大量生産大量消費のやり方では人間も環境も疲弊してしまうと考えます。モノを作る地域の創り手との対話を通して、自然の本来のスピードモノづくりをする創り手が自然本来のスピードに合ったモノづくりをすることに対して自信を持ち、手間暇時間がかけられた地域資源の価値を上げていきたいと考えています。

地方での観光体験で本当の幸せや豊かさに気づく人を増やすことはできるのか

人間の幸せや豊かさを数値で表すことはほぼ不可能です。
しかし、物質的なモノではなく、モノに体験という付加価値を付けた「観光」という手段を使えば、人間は、幸せや豊かさを追求することができるのではないか、という仮説を立てています。

地域の創り手が
手間暇時間を掛けて創ったモノに惚れ込む人との交流を通して、
地域の創り手や地域住民が住む土地への自信を醸成する

最終的には地域の創り手の価値、そして、日本の地域の価値をあげていきたい、という誰にも負けない強い想いがあります。

今後の動き方

直近では、協力してくださる地域の創り手さんとお話を進めているところです。11月を目処に法人を登記できるように動いています。(間に合いますように泣)

日本の地域へ海外の観光客を案内し、本当の幸せや豊かさを追求できる観光ツアー事業を立ち上げると話していますが、実は裏に面白い仕組みを作りたいと思っています。

それは、観光ツアー会社で出た売り上げの一部を地域のコミュニティに還元できる「マイクロコレクティブファンド(海外では、Place Based Impact Investmentなんて言ったりします)」の仕組みです。マイクロ小レクティブファンドは、小さなコミュニティが自由に使える貯金箱のような仕組みで、地域の子供達が地理的な条件に関わらずにやりたいことが実現できる仕組みを作っていく予定です。

この他にも、地域の創り手がいる日本地図を作って、ポチッと押しいたら、そこの漁師や農家さん、酒造さんなどモノづくりをしている地域の創り手のpodcastを聞ける。そして気になった地域の創り手に実際に連絡をとって、実際に短期間で弟子入りができる、みたいな仕組みも創りたいです。

また、5月から8月の中期間祭りの準備をしながら、地域の子供達
に英語や地域資源を作る地域の創り手とのサマースクールの仕組みなども創りたいと思っています。

ファンドレイジングしないとだ〜

↑ Place-Based Impact Investmentについて

高校生時代、先輩方と取り組んでいた教育格差解消を目指す活動。

あとがき

最近、人生で後戻りできない大きな失敗をしてしまいました。
大切にしてくれる人、大切にしたい人に感謝と愛を伝えていきながら、前進しようと思います。
私が私自身を理解して、大切にすべき人を見失わないように。

ベトナム・カントーにて、体験した高付加価値ツアー「水上ボート」でもの売りをするお母さん

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