見出し画像

「新富町」に全国から人が集まる理由。

宮崎県の「新富町」がいま日本で話題になっている。
新富町のプロデューサー「こゆ財団」の仕掛けにより、「新富町」は一気に日本全国へ知れ渡った。#地域創生 #関係人口 #町おこし #100年後も持続可能な町づくり
こゆ財団(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構)は、人口17,000人の小さな町、宮崎県児湯郡新富町に拠点を持ち、地域創生事業を町役場と連携して行っている。町の主産業は農業。人口減少と閑散としたシャッター街、農家の後継者不足がこの町の課題。

この町を「どげんかせんといかん!」と町役場の観光課を解散し、よりクリエイティブな発信をするために地域商社として2017年4月に「こゆ財団」が立ち上がった。

創設2年でふるさと納税額「5倍」の19億円にした実績

農業の繁栄が街の繁栄に直結することに着目し動き始めた。町で生産している野菜、フルーツをブランディングし、特産品として全国に発信した結果、4億円ほどであった納税額を19億円まで伸ばした。

新富町代表の特産品「ライチ」は今や入手困難だ。国内に流通しているライチはだいたいが中国産であり、国内産のものが極めて少ないことも入手困難な理由でもあるが、新富町のライチは実の大きさ、糖度ともに他の国産ライチよりもはるかに上回っている。新富町独自の基準を設けて、その基準以上のものを「1粒1,000円のライチ」として商品化し、全国へ発信した。

ライチは瞬く間に全国へ知れ渡り、販売後すぐに完売となる。

そしてライチをきっかけに新富町の存在を知り、新富町(こゆ財団)の関係人口が増え、移住者や事業者が集まり始めた。

2018年12月には、国の地域創生優良事例に選出されるほどの団体となった。

こゆ財団の魅力

「こゆ財団」との出会いはちょうど1年前。

「おもしろそうなイベントがあるんだけど、ちょっとこれ見て!」
会社の先輩から送られてきたリンクが、ぼくにイノベーションを起こした。
宮崎ローカルベンチャースクール

画像1

ビジネスと地域創生とアイデンティティを学ぶ場所だった。ぼくが一番得たものはアイデンティティ、まさに「自分らしく生きる」という価値に気付けたこと。僕を知らない人が僕を知り、僕がどんな人なのか教えてくれた。こんな気づきを得るなんて思ってもなかったから余計に価値あるものになった。

研修の中ではビジネス創出のコツやヒントを各講師の体験談・実例を踏まえて教えてくれるから、すごく理解しやすかった。これがビジネスになるの?ってわけわかんないこともあったけど、それが実現できているのだからすごい。

「イノベーションは懇親会で起こる」

「足りないものはなにか?」

「なにをやるか、よりも、だれとやるか」

基本的なビジネス創出の考え方から学べる講座は、ぼくのような素人社会人には最高にヒットした。


仕掛け人は齋藤潤一氏。
「こゆ財団」代表、地域プロデューサー
大阪生まれシリコンバレー仕込みのなんかおもしろい人。

画像2

単にビジネス創出の伝道師というわけじゃないのがこの齋藤さんの魅力。講師のときは本気でかっこいい、オフの時はただのおもしろいお兄ちゃん。大阪ノリの瞬発力でツッコんでくる。(この記事のトップ画は、齋藤さんとぼくがコブラツイストって言ってふざけてる写真。よくわかんないけどw)

そして他にもこゆ財団には魅力ある大人がたくさんいる。みんながみんな地域創生のプロかと言われたら、決してそうじゃない。元雑誌編集者、元臨床検査技師、元OLとか、異業種出身者の塊。ただみんなビジョンを共有しているから強い。全員が前を向いて、立ち止まる隙も無い。

この根底には齋藤さんやスタッフが持つ「承認の文化」があるように見える。

好きなことに本気で向き合える、心理的安全性の高い環境。こゆ財団はビジネスの旨味だけでなく、関係する人みんなにワクワクを与えている。このワクワクっていうのがミソ。新富町はこゆ財団が作り出すワクワクであふれて居る。だから人が集まる。

新富町の関係人口は2017年4,014人➡2019年11,709人。

小さな気づきが人生を豊かにする

ぼくはビジネスのことを学ぶんだという覚悟でこゆ財団に関わったけど、結果ワクワクが得られた。自分らしく生きる価値を知った。こゆ財団を知って1年だが、すでに2回新富町に行った。今、新富町に移住を決めた人、新富町で事業を始めた人、地域おこし協力隊としてここに来た人、この人たちは全員その価値を知った人達だ。

家庭環境や仕事の都合、立地的課題で移住するまでの決断をできない人も大勢いると思うが、関係する人々は遠くからでも「こゆ財団」を恋のまなざしで見つめている。

この次の記事は、僕の「2回目の新富町」について書こう!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?